2008年締めくくりの釣行記。
釣り納めは何を選ぶか。結構悩むところです。
確実に型を見て終わりにするか、それとも、一発狙うか等。
私は、一番好きな釣りを、一番好きな船宿を選択しました。
<とび島丸 18号船 真鯛>
11月末から、真鯛釣りに出るチャンスをうかがっていたのですが、お客さんが集まらず、真鯛釣りは、結局最終戦となってしまいました。
6:00に土肥港に集合。私は、4:00頃到着し、一眠りしていました。
目を覚ますと、何やら人が一杯。私を含め、15人。(マジかよ〜)
自分に魚、回ってくるのかぁ? という一抹の不安。(予約の時に人数聞かなくて良かったぁ)
では、主だった名手の紹介をしておきましょうか。(さすがに、全員は知らん)
<左舷の前から> トップは、今期好調の田村氏。 2番目が、私。
3番目が、大鯛マスター花崎氏(剛樹のカタログにも載ってます)。
その後飛ばして、大艫に、私の良きライバル「まだいばか」さん。
この二人に挟まれるとはねぇ・・・めちゃ厳しいやん。
更に、艫に控える「まだいばか」さん。潮が弛んだ時、根こそぎ獲られる可能性大。
右舷ですが、ちょっと顔の確認が取れず、よく分からなかったんですが、舳から、名手川口氏、渡辺氏という具合でした。
この右舷の二人。掛けるのが早いんだよねぇ。今日はなんなの? 何かの大会か? という顔ぶれ。全員同じような心境だったと思いますよ。
そんなこと言っていても、自分の力で釣るしかないので、私も準備を開始。
剛樹G-Team MADAI 3mに、電動丸1000Hをセット。 80号のビシは、DAIWAのステン缶(ちょっと加工してありますが)。
天秤に2mm-1mのクッションゴム。 ハリスは、2段テーパーで15m。
ハリスの上段は、6号7ヒロ。 スイベルを2種類用意してあり、最初は軽めのスイベルをチョイス。
ハリスの下段は、4号3ヒロ。
棚がどうなるか分からなかったので、2本針をセットし、上段に2Bのガン玉を装着。準備完了。7:00緊張のスタートとなりました。
第1投目。水深87m、指示棚73mから開始。
サバが煩いらしく、土肥沖にしては珍しく、ビシを着底させてから指示棚セットという、久里浜スタイルのつり方。
そして、すぐに始まるオマツリ騒ぎ。サバ、サバ、サバ・・・(やばい、針2本だ)
しかし私は被害に遭わず、アタリも無く仕掛けを回収。手前マツリで自爆・・・ うーん、着底後の振り上げが早い?
タイミングを変えた次の投入でも手前マツリ・・・うーん。
3回目、漸く手前マツリから開放されましたが、サバに食われて、花崎氏から左のお客さん達とオマツリ。仕掛けロスト。
船長もサバを避けて、移動を繰り返しますが、深い所もダメ、浅いところもダメ。
この時点で、準備していたテーパー2本がダメになり、作り直すこと2回。
右舷の川口氏は、小ぶりでも真鯛を2枚、田村氏1枚、花崎氏も1枚と、やっぱり皆掛けるのが早い。
(それなりに理由があって、皆、私よりも仕掛けが重いからなんですけどね。)
今年の春だったとしたら、動揺して仕掛けを重くし、誘いも落としも早く変更していたと思うのですが、昨日の私は落ち着いていました。
そんな小物達、"いらん"。と、強気で、大物を自分の位置に誘いこむよう、スペースを空けるイメージで釣り続けるようにしました。
開始から2時間弱。
船長が土肥の瀬から小下田沖に移動開始。
ヤタガの磯を抜け、とび島(とび島丸の名の由来)を超えた漁礁近辺で再開となりました。
2投程した時、どうも仕掛けの吹けあがりが気になってしまった為、思い切ってバランスを変更する事にしました。
(書いちゃっていいのだろうか) テーパーの上段を6号から5号に変更し、スイペルも大きめに変更。更にガン玉。
下段は、ハリス4号(1本針に変更)のままですが、チモトから1ヒロの位置にガン玉Bを打ち沈める事に。
(これでダメなら、上段も4号にする予定でした。)
潮切り良く、重たくなった仕掛けで再開。
段々深場に移動する船長。
この頃、うねりが強くなり、波は3m以上の高さになってました。風は10mを軽く超え、真鯛釣りのコンディションとしては、最悪の部類でした。
艫の方では、サバのオマツリ騒ぎが続きます。仕掛けを回収した私と、トップの田村氏。
二人とも餌が無い。餌取り? 餌落ち?
私は、オキアミをハチミツ漬けしておきましたので、餌落ちはありえません。という事は、餌取り。
どうする? 軽くする? ですね。
9:30 重くなった仕掛けのバランスを再度変更することにしました。
チモトに近いガン玉を取り外します。
そして、サバが煩くなくなったので、私の好きなシェルビーズを装着。(多少空に雲がかかっていたので、紫をチョイス。)
水深105m、指示棚87m。
私より数秒早く、田村氏が棚切りを開始。
左隣の花崎氏は、仕掛けが絡み投入を断念。(こういう時にチャンスがきたりするんだな)
102mでコマセをどか蒔き。そして、3回に分けて87mへセット。
反応が中々出て来ない為、仕掛けを83mまでゆーっくり上げて道を作る。
少し遅れて、船長から80mに上げる指示が入ったので、私も更に3m巻き上げ。(おー、合ってるジャン)
漸く100m近辺で動き出す真鯛。
船長から落とし込みの指示。あっちでもこっちでも落とし込み開始。(ここで焦ってはダメ)
しかし、3mも波があり普通に落としたら食える訳が無い。
3mの波の中、潮の動きに合わせ、潮に引っ張られる速度で、ゆーっくりゆーくり送り込む。
送り幅にして30cm間隔かな。引っ張られる度に仕掛けを伸ばし、浮き上がった時に竿持ち上げ緩まないようにコントロール。
送る、止める、緩みをとる、波の動きに合わせて調節。1m送り、まだ食わない。2m送り、まだ食わない。3mに入った瞬間、遂に真鯛が餌を吸い込んだ。
合わせ!
竿を立てた瞬間、魚が反転。フッキング成功。
縦に逃げる魚、真鯛だぁあああああ。
引きが緩んだ瞬間、3m程巻いてその場から離し、目標を奪う。
竿を立ててキープ。グーン、グーンと引く魚。本格的にリーリングを開始しようとしたところ、ドラグが滑り出す。まぁまぁじゃない?
1.8kg程度の良型っぽい。
引きが弱まったところでリーリングを開始。1m、2m、ゆーっくりゆーっくり。
5m程度巻くと、2、3m引っ張る。巻いて引っ張られ、巻いて引っ張られ。ん? 思ったよりも大きい?
波が強いので、うねりで切られないよう、慎重にやり取り。
ビシ位置70m、魚の位置85mで一進一退の攻防。こんだけ引くといことは、3kgくらいありそうだな。と思い、慎重にやり取り。
60m、50m、40m、30m、遂に諦めたのか、動きが止まる魚。ここで浮き上がる魚は、真鯛です。
魚と波の動きに注意しながらキーパーセット。
花崎氏が玉網でビシを寄せてくれ、ハリスを緩めることなくキャッチ。
残りは15mのハリスを手繰るのみ。 数m手繰ったところで、浮き上がり出す真鯛。10m向こうに、赤い魚が浮き上がりました。
最後まで仕掛けを手繰り、玉網に滑り込んだのは、4.45kgの真鯛。