5/10、天気は雨。そして、気温も低い。
雨そして、防寒対策はきちんとしないといけませんね。
私、いい加減な身支度だった為、寒い思いをしました。
まず、ブーツを忘れ、あの雨の中サンダル。更に、上はTシャツ。流石にレインウェアを着てましたが、めちゃくちゃ寒かったです。
自業自得とはいえ参りました。
で、肝心の釣りですが、大鯛を狙いに、とび島丸で石花海に行ってきました。
雨の降る土肥港から1時間30分程度かけ石花海に到着。
船酔いで気分が悪い中、着替えて船室の外へ。
波は高く2m〜3m。風は強く風速7m〜10m程度。そして雨。久しぶりの大時化でした。
気分は悪かったのですが、我慢して釣りの準備に入ります。
先ず竿をセット。次に、電動リール探見丸をセット。そして仕掛けをセットし、付け餌を付け、コマセを詰めて準備完了。船酔いの中の作業は辛いです。
悪いコンディションの中、投入開始となりました。
水深80mのところ、指示棚55m。 先ずは、ハリス分(15m)沈めてからコマセを数回に分けて指示棚に合わせるいつものやり方で開始します。
70mでクラッチを繋ぎ、糸が縦に戻るのを待ってから一振り。3m巻いてから2回目のコマセ。そして10m目で3回目。最後に指示棚で4回目を撒き、指示棚に合わせます。
が、強風に船があおられ、潮の流れと全く逆方向に動いてしまった為、投入し直しとなりました。
釣り人がやり難いのと同様に、船長の操船もやり難かったようです。
入れ替え後、同じタイミングでコマセを撒いて指示棚に合わせアタリを待ちます。
揺れる船の中で身体を固定し、波の上下に身体を預けて竿の動きを極力抑えていると、竿先に微かなアタリが訪れました。
竿を立て、真鯛の引きをいなす姿勢に入ります。が、引きが今一。竿先を引き込みはしますが、胴の食い込みが全く無くイサキというのがわかります。が、どうやら重量がありそう。慎重に巻き上げ、長いハリスを手繰った末に手元に上がったのは35cmクラスのジャンボイサキ。
このサイズのイサキは釣り応えもありいいお土産です。刺身で食べましたが、脂べったりの激ウマでしたよ。
その後も要所要所で釣り上げ、6匹釣る事ができました。
悪コンディションは相変わらずでしたが、波と風に身体が段々慣れてきます。
潮が若干緩んだところで、イサキの食いが止まりました。
潮が緩んだとか、風が収まったとか、食いが止まったとか、何らかの変化が1日の中で訪れます。このような変化を感じ取れるか取れないかが釣果の分かれ目につながります。
手返しの時、抱き合わせの付け餌から餌を3本掛けに変更。コマセの道を作り、仕掛けを潮に馴染ませつつ魚の反応を待ちます。
魚の反応が見えたところで、コマセの中に仕掛けを入れ、揺れを抑えます。5秒、10秒、15秒、20秒・・・食わない。
一旦竿を下げ、付け餌を呼び込んでから竿を水平に戻して2m巻き上げます。10秒、20秒。
再度浮き上がる反応。1m落とし、10秒。更に1m落とし、10秒、11秒、12秒。竿先に反応。合わせ。ヒット。
竿を立てて魚の引きに耐えます。でもぉ、あまり引かない・・・イサキ? いや、この重さは3kg以上ある。
ポンピングしながら、5m、10mと、ゆっくり巻き上げます。20m巻き上げた頃から徐々に魚が抵抗を始め出し、ドラグが滑り出るようになりました。
引きの強さは4kgクラス。しかし、真鯛の引きではない。ニュルか。
残り15mでぐいぐい引く魚。そして0m。残るは15mのハリスを手繰るのみ。
真鯛であれば、大抵浮き上がってしまう為、ハリスを手繰る時は実際の重みを縦に感じることは少ないですが、この魚はこの状態でも下に引っ張ろうとします。この引きはメダイで、玉網に収まったのは、4.1kg。
この後も時折り上がるメダイタイムが3時間程続き、合計5本のメダイがあがりました。
中々本命の真鯛が食わないまま11時を迎えた頃、ハリスに汚れが着くようになってきました。
どうやら潮がたるくなり、汚れた底潮の影響を受けるようになったようです。
そして、遂に右隣の田村氏に6.7kgの真鯛が掛かり、船中1枚目が取り込まれました。
イサキの食いも止まり、漸く真鯛の地合いが訪れたようです。
仕掛けを新品に交換し、ガン玉のバランスを変更。(上を重く、下を軽く)
数回手返しを行った時、風が急に弱まり船の横揺れがなくなりました。
ここがチャンスと思い、ハリス分沈めたビシを最初の5mで振り切り、指示棚2m上で餌をピタッと止め真鯛の反応を待ちます。すると、直ぐに現れる真鯛の反応。自分のコマセの帯に2m上から付け餌をヒョイッと入れて、アタリを待つ事数秒。
遂に本命の真鯛が食いました。
大合わせを避け、小さいけどシャープに合わせてから竿を垂直に立てて魚の引きをいなします。縦に走りながら数m滑り出すドラグ。確かに本命の真鯛です。
「水深79m。」という船長のアナウンス。真鯛の位置と、底の根の位置を確かめ、根ずれを避けるようにリーリングを開始します。
10m巻き上げたところで、より慎重に巻き上げる為にドラグを弱めることにしました。(だって切られたくないですからね)
右舷の舳にいたのですが、真鯛は左に逃げていきます。それ故、オマツリの心配がなくなり、ゆっくりゆっくり巻き上げることが出来ました。
ビシを回収し、ラインを掴み、ハリスを手繰ります。先ほどのメダイと異なり、ハリスが潮下の方に完全に引っ張られて横に伸びきります。
ゆっくりゆっくり。青い海から浮かび上がる桜色の魚体。本命真鯛です。
船中2枚目の3.9kgの真鯛でした。 本命の1枚に大満足。貴重な1枚ですからね。
この後、真鯛は口を使わなくなります。
それでも手返しを続け、沖あがり10分前を迎えた時にまたもや変化が訪れました。
時折り立てに引き込む潮の変化。
もしかしたら、最後のドラマがあるかと思い、竿の揺れを止めて待っていたところに真鯛のアタリ。
しっかり竿を立てて合わせたところ、フッキングした真鯛が縦に突っ込みます。
滑り出すドラグ。1m、2m。その瞬間プツッ・・・バレタ・・・
引きの感触から掛かったのは3kg〜5kgクラス。健司船長も、同じ事を言ってました。
口切れだと思い、仕掛けを回収したところ、原因はハリス切れだということが判明しました。
どこで切れたかというと、2段テーパー上部のガン玉を打った位置。この直前の手返しの時に、足で踏み潰してしまっていたのです。仕掛けを交換しなかったのが悔やまれます。
そして沖上がりの13:00。 真鯛 3.9kg
メダイ 4.1kg イサキ 6匹 大アジ 1匹 マサバ 1匹
渋い時化の中、大満足の釣果。
大鯛記録更新は、次回以降の課題です。