2007/6/3 真鯛 釣行記
とび島丸 石花海  戻る 進む

 

2007年春のっこみ真鯛終了後の、石花海−大鯛狙い、釣行記です。

 2週間前の、5/19。土肥沖では、春のっこみ最後の大物が浮上しました。5/2、私と同行していただいたkenさんが釣り上げた、7.95kgの雄鯛です。

  そして、5/27(日)、まぁ一週前ですね。石花海に大鯛狙いで出たのですが、潮が悪かったのか、釣れたのは、ニュルニュル(メダイ)だけでした。 そして、2日後の、5/29(火)に、10.45kgが出ちゃいました・・・ で、? そりゃー、記録更新を目指さなあかん。ということで、石花海の大鯛リベンジに行って来ました(同行者、天神君)。

 4:30、土肥港集合。到着したのは、4:10頃だったかな。誰もいない・・・人数少ないのかな? なんて思っていると、少しずつ集まる集団。でも、常連客の顔が見えない。はてぇ〜? 時間があったので、来る途中で購入した10号針で、仕掛けを1本作ることにしました。 4号ハリスに、10号の真鯛針。3.5ヒロ。 結局9人で出船。私と天神君は、右舷前−ワン・ツー。 天神君は、舳がいい(過去、私が爆釣りしている場所)と、いうことで、私は、2番目に入りました(右舷4人、左舷5人)。

 5:00、出船。石花海へ。 先週、波が強く、船酔いしたのですが、今回はベタ凪。キャビンで寝ていましたが、早めに準備するために、5:50頃、準備を開始し、全員が出てくる頃には、ハリスまでセット終了していました(結局、投入は、6:20頃でしたが)。 針9号、ハリス4号、3.5ヒロ(ガン球2B、下から2ヒロ)。テーパー上段、6号、6.5ヒロ。

 第一投目。指示棚58m(この日は、終始50m〜60の棚を狙いました)。 73mくらいからコマセを振って、指示棚で待つ。普通のやり方です。青→紫→赤(PEの色です)、と来たところで、クラッチを繋ぎました。 私のPEのコンビネーションは、紫→赤→緑→オレンジ→青です。 73mだったら、緑の3mのところなのですが、間違えて10m手前でクラッチを繋いでしまいました。 で、コマセを振りながら、棚を上げ、指示棚にセットしようとすると、紫の5mラインを通り越す配色が見えてきました。???、そう、棚ボケです。 船長にばれないように、少しずつ、糸を送り、指示棚にビシをセットしました(笑)。 しばらくすると、竿先に振動が。サバです。一気に仕掛けを巻き上げ、回収したのですが、オマツリしてしまいまして・・・ハリス(上段)は、パーマが掛かってしまい、交換するしかなくなりました(開始早々のテーパー上部の交換)。

 サバがうるさい。という事で、船長からガン球(3Bくらい)を使う指示が出ました。 私は、2Bを装着していたのですが、サバにやられたので、更に2Bを追加(テーパーの接合部分に)。 コマセの振り方も、下で振り切り、指示棚では振らないように変更しました(サバは浮いてますから)。 サバの攻撃は収まったものの、アタリが無い。活性は低そう。 右隣のお客さんに、レンコ鯛が掛かった程度。

 8:20、そんな状況ではありましたが、指示棚から2m落とし込み、軽い誘いで仕掛けを止めたところ、竿先にモゾッとしたアタリが。サッと合わせ、竿を立てると、竿がグーッとしなり、少々いなしたところで、更に突込みが入り(三段引きの一発目)、ドラッグが滑り出しました(2kgくらいでドラッグが出て行くような調整をしています)。 船中1枚目なので、慎重にやり取りをすると、2kgクラスの雌鯛が浮上しました。 先ずは、1枚と、一安心。船長がやってきて、早速、写真を1枚。 魚を前に差し出すと、「そんな大きく無いんだから、そんなに手前にしなくていいよぉ!(笑)」と、冷やかし一発。

(なもんですから、笑った写真になってます)

 その後の流し替えの中、探見丸を見ていると、指示棚よりも、20m〜25mくらい下で、真鯛の反応が見え出しました。 そして、下がるビシの反応も・・・「下げるのが早いよー。やっとコマセに反応したのに、その前に落としてどうすんの。絶対に食わないよ。」と、一言(他のお客さんです)。 そして、「今、やっと落ち着いた頃。」という船長。 フムフム。今日の動きはこのパターンね。と、魚の反応と、誘いのタイミングをインプットしました。

 9:10、2枚目、5kgを追加します。この時のパターンです。(もう、やり取り書いてもしかたないので、どうやって食わせたかを書きます。) 指示棚にビシをセットし、竿を振り上げて魚の反応を待ちました(1分程度)。 魚が反応し、コマセの中を落ち着いた頃、竿を水面まで下ろし、30秒程待ち。 食わないので、誘いを入れましたが、やはり食わない。そこで、落とし込みを1m(30cm間隔で、ゆーっくり落とす)。 すると、竿先がモゾツとしたので、合わせ一発。大きな鯛の走りがあり、かわしながら釣り上げたのは5kgの雌鯛(綺麗な色でした)。 やはり、落とし込みが有効だということです。 更に、今回は、餌を3本掛けで付けて、大きく見せた効果もあったかもしれません。

 9:30、流し替えで、更に追加。ほぼ入れ食いでした。餌は、同じく3本掛け。 先ほどの鯛のやり取りで、仕掛けが傷んだので、仕掛けを交換することにしました(朝、作った仕掛け)。 水が濁っているようだったので、チモトに紫のシェルビーズと、白のシェルビーズ。下から2ヒロにガン球2B、テーパー上段にガン球2B。 58mの指示棚に仕掛けをセット。反応を待ちますが、食わない。 1m落とし込んで待ち。更に1m落とし込み、軽く誘って仕掛けを止めたところ、竿先にモゾッとしたアタリ。 合わせて竿を立てると、一気にドラッグが滑り出しました。瞬発力のある引きでした。 最初は、10m、竿をしっかり立てて、引きをいなしたのですが、まだリーリングするような感覚でなかったので、そのままキープしていると、更に10mほど走りました。これがたまらんのですよ。 やり取りを続け、ビシを回収すると、海面に大きな鯛が浮上しました。8.4kgでした。

 他の人も同じようなことをやっているようですが、落とすタイミングと、餌の付け方、飾り物、テーパーのバランス、ガン球の位置による餌のたなびく角度、誘いと止め、といった具合に違いが出ているはずです。

 さて、ここから食わなくなります。 潮が変わってしまった(潮止まり)ようです。濁りも取れ、大分状況が変わったようです。まず、ガン球を減らし、ハリスを軽くしました(潮が動かないのであれば、仕掛けを軽くすべきです。)。そして、手前マツリが2連続。餌を3本掛けから、2本抱き合わせに変更。そして、シェルビーズの色を紫から、ピンクに変更しました(明るくなったみたいなので)。 10:40、投入から5分後に手返し。コマセを振り上げ棚にセット。2m巻上げ、誘いを入れてから一気に2m落とし込み(魚が浮いてこないので)、竿先の動きに集中すると、かすかなアタリ。 スッと合わせると、竿がしなり、ドラッグが少々滑り出しました。 何度かいなし、竿を立ててやり取りをしていたところ、プツンと、ばれてしまいました。 仕掛けを回収すると、針が付いている。掛かりが浅かったのでしょうか、所謂口切れです。3kgクラスの鯛の引きでした。

 それでも気を取り直して、仕掛けを入れなおします。 10:50、船長の指示棚よりも1m上で食わせるイメージ(潮が動いてなかった為、指示棚では仕掛けが低くなると思った為)で、仕掛けを踊らせ、真鯛の目の前をちらつかせる作戦に入りました。 誘い上げ止める。指示棚に合わせ、仕掛けを止める。これを繰り返していると、モゾッとしたアタリ。合わせると、全く動かない。なんだ、餌取りか。と、思ったところで、ドラッグが滑り出しました。 目の前をチラチラ動かされて、つい食いついたという感じです。相手も釣られた事に気づかず、ハリスにテンションが掛かり、漸く気づいたというようなイメージです。 これは、食わせ勝ちですね。

 ところで、私がよく表現しているモゾッというアタリ。どんな感じなのか、表現してみます。 真鯛釣り。コマセカゴは、80号とか、100号を使います。当然、その重みで、竿先がしなりますし、竿を立てると、その反動で竿が戻ります。 竿を立て、竿のしなりに集中していると、自然な動きと異なる竿の入り方をする事があります。これが真鯛が餌を加えた動きで、モゾッと表現しています。 このモゾッとした動きを、全神経を集中して捕らえ、一気に合わせてフッキングさせる事ができないと釣果を上げることはできません。

待ち時間、アタリのとり方、誘い方、落とし込み方と、色んな要素が必要ですが、一つ一つ理解できれば、必ず真鯛を釣り上げる事ができると思います。 興味があったら、一度チャレンジしてみてください。

自己記録更新と、いい事尽くめでした。 今後は、獲るぞ11kgオーバーです。