憂太 作品第二章ページ8

           タイトル

   10→20→30  おかしな男  空が壊れる日

 

        無風  紙切れ  a good day

 

 

 

 

 

 

                 10→20→30

         彼女は 何処へ いってしまったのだろう?

         日常 非日常 日常

         対象 非対象 対象

         存在 非存在 存在

         彼女は 何処へ いってしまったのだろう?

                                                      タイトルへ

 

 

 

                 おかしな男

             覚めそうもない悪夢の中で
             ゆっくりと窒息してゆく
             その時 青い風の天使は

             狂気と悲哀と死神の息づかい
             身構えるもその術を知らず
             その時 青い風の天使は

             全く おかしな男は今日も
             夢を見て 天国までの歩数を
             数えてる                
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                 空が壊れる日

            誰かが死んだ 誰かは分からない
            自殺だろうか 他殺だろうか

            そういえば地下にあるBarで
            夢追人が嘆いていた 空に色を塗る
            パレットを無くして 空が壊れる日
            その日が彼の命日になるらしい

            夢の中では何度か死んでる僕は
            鼓動を確かめたり
            呼吸を確かめたり
            新しい朝を願ったりする         
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                 無風
 
                何を探してたのか忘れちまった
                何を求めてたのか忘れちまった
 
                灰色の風景にただ立ち尽くすだけ
 
                 好きだった君のことを忘れちまった
                何を忘れたのか忘れちまった

                灰色の風景にただ立ち尽くすだけ

                風が吹けばいいのに
                そこに答えはなくても
                風が吹けばいいのに
          タイトルへ

 

 

                  紙切れ

            昨日 世界地図を 燃やした
            この世界は殺意からなってると
            呪術師が気味悪く笑いを浮かべてた
            君には悪いけど 世界は紙切れで
            僕らは飽きもせずそれを燃やして
            遊ぶだけさ 世界地図の血痕は
            茶色いシミだった だから僕は
            昨日 世界地図を 燃やした
            せめて 夜更けには 紙飛行機に
            なりたいと ピアノが言った

                                                         タイトルへ

 

 

            

                       a good day

             君に伝えたいこと 今日は いい一日でした
             干しっぱなしのシャツは お日様の匂いがしたし
             電車には間に合ったし それに 学校へ行けなくなった
             女の子が 行けるように なったよ 

             君に伝えたいこと 今日は いい一日でした
             長い付き合いのジーンズとブーツ 歩いていけるし
             飲みすぎに注意出来たし それに 学校へ行けなくなった
             男の子が アルバイトを やりだしたよ


             君には如何でも良くても 僕は今でも
             そこらへんで 食ってるし 時々 a good day

                                                         タイトルへ

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