憂太 
作品第二章ページ5

                    Dedicated to GEORGE & JOHN

      business   apathy   reality

      here and there  幻想  虹色のストロボと空中を泳ぐ魚

 

 

 

 

                 

                     business

                 ホッテ ホッテ ウメテ
                 ホッテ ホッテ ウメテ
                 ・・・ホッテ

                 僕は何を考えているのだろう
                 ・・・と考えてりして
                 世界の終わりに憧れたりして

                 彼女は脚を組んだまま
                 彼女は頬杖ついたまま

                 ホッテ ホッテ ウメテ
                 ホッテ ホッテ ウメテ
                 ・・・ホッテ                  
タイトルへ

 

 

                       

                    apathy

 
                何も感じない 何もできない
                 おまえの痛みとか
                 おまえの傷だとか
                 ・・・悲しい位 何も感じない

                 僕らは世界を生きていたのに
                
 何時の間にかジョーシキを基準に
                
 僕らのHEROは何時もクレイジーで
                 そこにはコンプレックスと情熱

                 空の色だとか
                風の匂いだとか
                彼女のしぐさとか
                彼の夢だとか
                ・・・悲しい位 興味がない
                何も感じない ヘンな呼吸だ          
タイトルへ

 

 

 

            
                         
reality

                夢を見たいなら 目を閉じることさ
                愛が欲しいなら 
×××

                僕らの奥深くには怪物がいて
                だから週刊誌が売れるらしい

                たとえばお前が誰かを殺したいと
                思っても 悪いことじゃない
                誰にでもあること
                たとえばお前が何時の日か死にたいと
                思っても 悪いことじゃない
                何処にでもあること

                僕らの奥深くには怪物がいて
                起こさないように他人事にする

                愛が欲しいなら 目を開けることさ
                夢を見たいなら 
×××               タイトルへ

 

 

 

                 

                 here and there

             君のいた場所に行ってみたけれど
             もうそこは君のいる場所でなくなっていた
             僕のいた場所に行ってみたけれど
             もうそこは僕のいる場所でなくなっていた

             吐き出しで 呑み込んで
             呑み込んで 吐き出して
             傾いた世界で
             繰り返す here

             旅に出たいと思ったりして
             旅の間に引き裂かれた記憶と
             現在地を確認できれば
             そこから何かが始まったりして
             there
に向かって動き出す僕ら            タイトルへ

 

 

 

     
                         幻想

                 僕の夜の穴を塞いでくれたのは
                 ルイス キャロル サン テグ ジュぺり

                 僕のユウツをユーモアにしてくれたのは
                 ミヒャエル エンデ リチャード バック

                 僕らはそれを幻想だなんて思わずに
                 それが世界であると多分信じてた

                 10年も経てばどうでもいいと彼らは言う
                 彼らはいつも忙しそうで それが現実だと
                 思い込んでる 母さんはシチューを煮込んでる
                 営団地下鉄は毎朝混んでる 父さんはいつも怒ってる

                 で、すべてが幻想であるとしたら
                 で、すべてが幻想であるとしたら
                 僕らはもっと自由になれるよ
                 ・・・君が逝ってしまったことを除けば
                 確かなことは不確かなこと
                 不確かなことが確かなこと                   
タイトルへ

 

 

 

                 
                 虹色のストロボと空中を泳ぐ魚

                 小さな頃 光の中で
                目を閉じると
                虹色のストロボがチカチカしてた
                それだけで満たされていた
 
                何時しか虹色のストロボの話を
                しないようになると
                それは空中を泳ぐ魚になった

                イメージを追いかけた
 
                Drは苦笑いしながら診断マニュアルと
                僕の描いた絵を見ていた
                シスターは優しくしてくれたけれど
                神様の話ばかりでうんざりした
 
                これまでも これからも
                イメージを追いかけて
                イメージを追いかける
                これからも いつまでも                   
タイトルへ

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