憂太

   ≪music&poetry is life 

           彼の素晴らしい作品を紹介します。

               タイトル 

                 願い  嘆きの声  travelling man  月明かり

              幻想の部屋で  good morning  靴と鞄  記憶の道

 

               

 

                             

                       願い

                  君が夢の夢を見てる
                  僕は君の存在を気にしながら
                  かけ離れた生活
                  本当のことなんて知らない
                  そんな気持ちの何処かで
                  何時も願ってる

                  僕らは夏の光の中にいた
                  僕の庭からは少しだけ
                  君の海が見えた

                  君が夢の夢を見てる
                  僕は君の存在を無視しながら
                  間に合わせの生活
                  本当のことなんて言えない
                  何時も願ってる              
タイトルへ


 

 

                   
                      
嘆きの声

                      誰もいない夜
                      プラスティックドールが
                      世界の終わりの夢を見てる
                      開いたままの虚ろな両眼は
                      何処でもない場所を彷徨ってる
                      彼女が絶望に口づけをして
                      僕は満たされない感情に埋もれる
                      誰もいない夜
                      僕は嘆きの声を聞いてる


                      誰もいない夜
                      エンプティードールが
                      最後のダンスの夢を見てる
                      霞んだままのガラスの両眼は
                      今ではない時を彷徨ってる
                      彼女が死んだふりをして笑って
                      僕はやり場のない感情に戸惑う
                      誰もいない夜
                      僕は嘆きの声を聞いてる
        タイトルへ

 

 

 

 


                  travelling man

                 たくさんの魔法の絵
                 階段の途中
                 白い壁に掛かってる
                 時間のドアが開く

                                 ハロー travelling man
                 エメラルドグリーンの   僕も連れてっておくれよ
                 光の中には         ここじゃない何処かへ
                 ゆっくりと溶ける彼女   ハロー travelling man
                 場面の枠が緩む      僕を連れっておくれよ
                                 今じゃない何処かへ
                 一面の麦畑
                 風に吹かれてる
                 空から銀色の雨
                 祈りの雨が唄う

                                          
タイトルへ

 



                      月明かり

                     夜の途中で
                     クジラが歌っている
                     ペンギンが見上げている

                     彼女が両手で
                     月明かりを汲もうとしている
                     僕らは泳ぐ
                     八月の夜明けまで

                     夜の途中で
                     象が夢を見ている
                     鳥達が休んでいる


                                         
タイトルへ

 


                     幻想の部屋で

                 私が羽根をつけたイメージが
                 その嘴で私の目玉を突く
                 何も見られない
                 幻想の部屋で 造花に水をやる

                 何か伝えたいことあるけど
                 口をパクパクするだけの金魚

                 私が羽根をつけたイメージが
                 その嘴で私の耳を千切る
                 何も聞こえない
                 幻想の部屋で 冷めたスープ飲んでる


                                          
タイトルへ

 

 


                     good morning

                      風が匂う朝
                      朝顔におはよう
                      今日はお休み
                      君はハミング
                      good morning

                      風が匂う朝
                      朝顔におはよう
                      今日はお散歩
                      君はご機嫌
                      good morning


                                      
タイトルへ

 


                       靴と鞄

               お気に入りのシューズをナクシテシマッタ
               靴の名前は例のジャンピングシューズ
               僕は全く歩き方を忘れてしまったので
               ブロークダウンな日々に備え 眠れる薬
               そして君への想いも忘れてしまった

               お気に入りの鞄をナクシテシマッタ
               鞄の中は聖書と書きかけの手紙
               僕は一晩中探したけれど
               お巡りさんに尋問されて 以来ネクタイ
               そして君の横顔も忘れてしまった

                                          
タイトルへ

 

 

 



                        記憶の道

                     海岸に沿って歩く
                     ローズマリー咲いている
                     記憶の道に吹く風が
                     綿の肌触り 思い出せた

                     潮騒の声を聴く
                     あなたの髪そよいでる
                     記憶の道に吹く風が
                     真昼と遊んで まばゆくなった

 

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