タイトル
毎日 憂太
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hope
≪music&poetry
is life ≫
heaven’s breath
春の午後 彼の素晴らしい作品を紹介します。
毎日は
嘘と本当のバランスが取れずに
その場しのぎの浪費
そんな毎日
物語を 本当の物語を
毎日 今夜 君が読んでる
毎日は
夢と現実のバランスが取れずに
魘されながら徒労
そんな毎日
物語を せめてもの物語を
今夜 僕が読んでる
電車は何事もなかったかのように動き出した
夜明け前のホームには遅すぎた男
くたびれた眼で
僕は目を閉じていた
アスファルト
ホーム ストリートオルガン
ベンチにもたれて
僕は夢を見ていた
パントマイム
サイレントムービー
電車は何事もなかったかのように動き出した
夜明け前のホームには待ちすぎた女
眼を開いたまま
僕は飽きもせず
幻影を見ている
色褪せたスクリーンの中で
繰り返されるセリフは
I hope so
hope 夜の黒い口
固く眼を閉じる
開いた口の淵で
見えてしまわないように怯え
逃げるように口にする
I hope so
「ボクらは動く
本当のコトを求める強い気持ちで
傷つくことを恐れながら……」
彼女は言った タイトルへ
君がちょっと泣いて 時が満ちた
僕ら溢れた
僕らがもたれた夜
満月に引かれて 僕らがもたれた夜
その臨界点で 僕らがもたれた夜
天使が瞬いて 時が満ちた
僕ら笑った
風が頬を撫でる午後 丘へ
オリーブの葉の囁き 丘へ
heaven’s
breath window harp の音色に
耳を澄ましてる彼女
僕はただ身を委ねながら
風の歌を口ずさむ
丘の向こうはゆっくりと回る風車
丘の向こうは青空を渡る気球
何時の日か僕らは帰る
風の生まれる場所に帰る
タイトルへ
青空の海をスローモーションで
銀色の飛行船が泳いでる
寝転べばクローバー
春の午後
雲の色はアイボリー
春の午後の淡い夢を摘んで
君の夢を見てる
柔らかな光にクスクス笑う
タンポポの種が風に運ばれる
想像の微熱は気流に乗り
流れる線を描きながら
鳥の視点で世界を眺める
放り込まれた世界にバイバイ
バイバイ
見晴らしのいい丘で見る夢
風に揺れる草の胸騒ぎ
瞬きはおもちゃの街を切り取り
輝く陽光を浴びながら
鼓動が世界をデザインする
放り込まれた世界にバイバイ
何も終わらない夜と
何も始まらない朝の狭間で
せめてもの寝返り
寝返り
あそこではきっと
noisyなのにclearな
音が鳴ってる
あそこまで行って
うねりの中のdynamismを
感じたい
動きの無い世界で
せめてもの寝返りが
dynamismを待ってる