憂太

music&poetry is life 

彼の素晴らしい作品を紹介します。

              タイトル 

       あなたと・・・  あの街へ  鏡像  紙飛行機

    五月の休日  錠剤と祈り  デパートの前で  raindrop

 

        

                  

                          あなたと・・・  

                    ストロベリージャム下さい 手造りのヤツを
                    ふたりの夜更けの紅茶に入れるヤツを

                    そしたら僕はあなたをさらって
                    感覚の水で喉を潤し
                    そしたら僕はあなたを奪って
                    知恵の果実を頬張りながら
                    あなたと・・・
                    もうすぐ時刻は 「冬の朝パン屋前」 です

                    ストロベリージャム下さい 手造りのヤツを
                    ふたりの夜更けの紅茶に入れるヤツを

                                                   Yuuta

 

 

                           あの街へ

                     呼吸のリズムが溶け合った回復の兆しに
                     メロディーがあの街から届いたんだ
                     だからあの街へ・・・

                     あの街では光と影がダンスを始めて
                     螺旋状に入り組み揺れているらしい
                     そんなあの街へ・・・

                     螺旋の階段を昇って行けたらいいなぁ
                     消えない様に祈りの水を撒きながら
                     君とあの街へ・・・

                                                    Yuuta

 

 

                          鏡像

                      アンバランスなバランス
                      霧がかった視界
                      すっぽ抜けた感覚
                      奇形の魚の
                      泳ぎはもがき

                      鏡像の私に hello
                      私は ここに いない
                      この場所に差し込む光は
                      私の影をまた暗く濃くする

                      ドアに鍵がかかっている
                      子供が泣いている
                      誰もいない部屋で
                      帰ってこない
                      ママを待っている

                                          Yuuta

 

 

 

                            紙飛行機

                       静かな夜の屋根の上から
                       
紙飛行機飛ばして
                明日の風に乗れますように・・・

                流れ星が降っている
                たくさんたくさん
                流れ星たくさん
                カーディフの丘へハックを誘って
                カーディフの丘で宝を掘ろう
                折れた鶴嘴と柄の無いシャベルで

                静かな夜の屋根の上から
                       
紙飛行機飛ばして
                夏の匂いを嗅げますように・・・

                              Yuuta

 

  

           

 

 

                   五月の休日

               約束の場所の大きな樹の下では
               期待にざわめく葉が鮮やかに輝いて
               緑色の空気が肌にしっくり馴染む
               木漏れ日にまどろんで光を吸い込む僕は
               荷物を下ろして薄目になった

                               Yuuta

 

 

 

 

                 錠剤と祈り

             仰向けの僕の耳元に 女性のたぶん純粋な
             祈りの声がそう遠くない
             だけどちょっと関係ない様な気がする

             そして僕はミネラルウォーターのボトル片手に
             錠剤を口に放り込み 向日葵の揺れる丘へ行きたくなる

             ついているTVの画面は 戦争と平和への
             祈りの姿を放映している
             いろんなことがもっと分からなくなる

                                 Yuuta

 

 

 

               デパートの前で

            デパートの大時計が午後6時を奏でて
            It`s a small worldのファンタジー
            そこに一人のホームレス 曲に合わせて指揮を始めた
            顔の無い人々の笑いと嫌悪が混ざる中
            「見ちゃダメ」って女の子の手を引く母親
            僕は幸福のイメージを思い描こうとして
            うまく浮かばなくて途中で止める

                               Yuuta

 

 

 

 

 

              raindrop

            堕天使気分 アルコールダンス raindrop
            ガードレールの上で バランス取って raindrop

            路上のアンビバレンスに 祈りみたく降る雨に
            僕等笑ってた カサも差さずに

            濡れたアスファルト 裸足で歩く raindrop
            緩む街並み 優しい夜 raindrop

                                

                                            憂太