憂太

music&poetry is life 

彼の素晴らしい作品を紹介します。

              タイトル 

  クリームソーダ  ある夜の歌  今は秋だけど  絵葉書

  その時  ブーメラン  忘却の彼方  メランコリー

 


             

                     

                      クリームソーダ

                   にわか雨が上がり アスファルトからの熱で
                   街が揺れるスクリーンになった
                   いろんな色達が混ざりあう通り  
                   ざわめきの中の静寂に耳を傾けながら     
                   僕はなんだか漂う感じで
                   クリームソーダを飲みたいなぁって

                   青空の光に 眩しそうに手をかざす     
                   その女の人は水色の服   
                   夏の照りつける陽射しがやきつけた 
                   そんなシーンの残像をそっと広げながら
                   僕はちょっぴり嬉しい感じで
                   クリームソーダを飲みたいなぁって

                                            ユウタ


               

         

                       ある夜の歌

                    夜の微風が僕を起こした
                    目を覚ますと静けさがあった   
                    音と音の間で 休止は目配せをした
                    声と声の間で 彼女は素敵に笑った
                    夢で観た観覧車 ゆっくり回ってる
                    沈黙の世界の扉が開いて
                    僕はシンコペーションするのです

                                           ユウタ
     







                        今は秋だけど

                     ある日の夏に 突然の強い雨
                     カラカラと渇いていたから
                     気持ちがいいねえ
                     今は秋だけど しとしとと降る窓の外の雨に
                     何故だか夏のシーンが映ってる

                     ある日の冬に ストーブの匂い
                     ふたりでシーツに包まって
                     秘密に触れ合う
                     今は秋だけど 古くなったオルゴールを聴きながら
                     何故だか冬のシーンが映ってる

                                              ユウタ

 


 

                        絵葉書

                      絵葉書を送るよ 遠すぎる君に
                      何でもない日の 夜を着替えて

                      絵葉書を送るよ あの日の想いに
                      絡まってるけど プリン食べてる

                      絵葉書を送るよ 今日の時間に
                      深呼吸する 窓を開いて

                                            ユウタ

 


 

                         その時

                       新しい地平を太陽が照らす
                       その時が来るのを待ちわびながら
                       歩き疲れた夜更けの階段で眠ってた
                       そんな頃のこと考えてた
                       うまく眠れなかった翌朝に
                       ホットミルクを飲みながら・・・・・・
                       その時はまだ来てなくて
                       ずっと来ないかもしれないけど・・・・・
                       憧れと現実の関係みたいに

                                            ユウタ

 


 

                          ブーメラン

                        私がいて あなたがいて
                        あなたがいて 私がいて
                        転換を繰り返す
                        それは旋回です
                        時には求心的に
                        時には遠心的に

                        夕暮れの空にブーメラン
                        このままずっと眺めていたくて
                        夕暮れの空にブーメラン

                                          ユウタ

 


 

                           忘却の彼方

                初夏の海 穏やかに凪ぎいてる 降り注ぐ陽射し
                輝きに目を細めながら 水平線の向こうの永遠
                光が溢れたら 髪の毛を掻きむしる夜も
                忘却の彼方へ

                何時か前にも眺めてた そんな初めての場所で
                忘れてた口笛を吹いてみたりして 音が溶けて
                風を感じたら 悪酔いにうずくまる夜も
                忘却の彼方へ

                                          ユウタ

 


 

                      メランコリー

                   頬杖の女が窓から遠景を眺めてる
                   失った男が公園で独言を呟く
                   僕は気分の重さと存在の軽さで
                   少し悲しくなってみたり
                   少しおかしくなってみたり
                   カディシュの鍵を何時でも胸に
                   希望号の難破が貼り付いてるけど・・・・

                                         

 


                                       憂太