4月30日(土) | 伊坂幸太郎 『ラッシュライフ』 (新潮文庫)読了。評価:4。 やっぱり文句なしに面白い。やばいな、最近チェックしなきゃいけない作家さんが増えて困る。 GWは全力で遊ぶぞキャンペーン2日目。 朝、早起きして母校の高校にいく。といっても徒歩10分(笑)。今日明日と、結構早い時期に学園祭があるのです。 目的? もちろん、 高校卒業から四年、先生も皆少し歳を取り、少し時間の流れを感じる。でもテンションは相変わらずだった。 それよりも驚いたのが、学園祭のパンフレットが随分立派になっていること。僕がいたときも学園祭のパンフレットといえば高校で最も華やかな冊子だったんだけど、今はなんとページの半分がカラー。OREが白黒なのにー。 あと、うちの名物で缶壁画というのがあったんだけど、これは環境委員会が主催していたことで、ゴミとして出る缶を使って壁画を作る、という中々乙なものでした。 それが今はペットボトル彫刻なんですねー。 そうだよな、今缶ジュースよりペットボトルが普通だもんな、と思いつつ、4年間でこれだけ変わったのかと思うと感慨が。 さて、午前中に学園祭を楽しんだあとは、一路田町駅へ。 迷うことなくベローチェに入り、勉強会のレジュメ作り。 3時から以前触れた経済勉強会があったんですが、何を血迷ったのか今までレジュメ作ってませんで。 この時点で2時。 ……我ながらよく頑張った(涙) 勉強って、楽しいもんなんだ。 さてさて、午後に勉強を楽しんだあとは、いよいよ飲み会へ。 考研OB第1回飲み会。 ……全然皆変わってない。 いや、たぶん仕事先では多かれ少なかれ皆変化があるんだろうけど、考研で集まると考研の色に戻るのね。 心から楽しめる飲み会は、とても良いもんだ。 |
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4月29日(金) | 林檎とチェスと吹雪と悪魔。 貴重にして稀少なお休み。 ということで、GW初日の今日は休みを利用して埼玉大学に劇を観に行ってきました。 演目は「林檎とチェスと吹雪と悪魔」。公演は、埼玉大学推理研究会。 たった一個の劇を観るために、電車に揺られること90分、この情熱は誰にも負けまい! ……と自分を慰めてみたりしますが、慰めるまでもなく、とても面白い演劇でした。 実はこれはミステリ劇でありまして、ということは勿論鑑賞者に謎解きの時間が与えられるわけで、一瞬たりとも気を抜くことなく観ることが求められるのですが、随所に散りばめられた笑いの要素と、浮かび上がる不可思議な点が吸引力となって、普通に面白かったです。無論演者はアマチュアですし、演技がうまいわけではなくそこは素人っぽいのですが、それを補って十分なストーリーでした。 そこはかとなく “ハト麦茶” を思い出しました(分かる人だけ笑って)。 ちなみに友人と二人で行ったんですが、僕ら二人だけが犯人当て正解(自慢)。 新入生歓迎イベントだったらしいのに、社会人が突然割り込んで正解して御免なさい(ペコ)。 研究会の雰囲気がとても良く、何となく考研を思い出しました。 |
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4月28日(木) | 古処誠二 『フラグメント』 (新潮文庫)読了。評価:4。 例えるなら宮部みゆき的感動。文体とか造詣とかは違うだろうけど、筋の持って生き方が、小説としてしっかりしていて宮部さんっぽい。つまり面白い。 25年間勤め続けた人の表彰があった。 25年。四半世紀。 気が遠くなるというか、見当付かないというか。 僕の25年後は、まるで白紙ですね。 |
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4月27日(水) | 記憶の果て。 人は忘れる動物。 何となく日々過ごす者にとって、前日の食事の内容は忘却の彼方。 大切なことを記憶に焼き付けるためには、忘れず自分の引き出しに入れておくためには、努力が必要だ。 ……ということで、何やってたかすっかり忘れた日パート2。 |
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4月26日(火) | 後藤均 『写本室(スクリプトリウム)の迷宮』 (創元推理文庫)読了。評価:2。 うーん。いまいち感爆発。 月末なので、書類がいっぱいやってくる。 各地から届いた書類を受付して、何がどれだけ届いたかをデータ入力して、届いた資料の山(高さにすると一回で2メートルくらい)を棚やら書庫やらに運んで、整理して席に戻ると次の書類が届く。連鎖、書類スパイラル。 職場の近くに巨大書店があるので、昼休みにちょっと寄ってみたりしています(中毒) 本を物色する傍ら、考えています。 今年の読書暦。 1月(31日) 9冊 2月(28日) 8冊 3月(31日) 20冊 4月(26日) 16冊 ……うん、良いペースだ(おい) |
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4月25日(月) | ボーリング。 を同期その他と行う。 一人202を叩き出した方がいた。200越えを初めてみました。フォースって何? 仕事帰りにちょっと飲んだり食べたりすると、帰宅する頃には寝る時刻になる、というのは結構きつかったり。 |
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4月24日(日) | 地面の真下、地球半周の彼方。 砂漠の砂を貰った。 ![]() ちょっと洒落た小瓶に、黄褐色の砂の粒が入っている。 これが砂漠の砂ですよ(ぶんぶんと腕を振る)。 そりゃあね、見た目には普通の砂だし、そこら辺の公園で拾ってきても分からないこともあるでしょ。たかが砂、どこで拾ってこようと同じじゃん、そう仰る御仁もいらっしゃるに違いない。 でもね。 でもね、この一つまみの砂にロマンを感じれるあたり、ああ、僕は考研部員だったんだなあ、と思ってしまう。 いつか、それも20代のうちに行ってみせるぞ、エジプト。 この砂を生み出した、足元の世界へ。 |
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4月23日(土) | 藤木稟 『殉教者は月に舞う』 (光文社ノベルス)読了。評価:2。 最初は良かった。うん、最初は。とても面白くて驚愕のネタなんだけど、事件が錯綜しているのと、たぶんあまり必要でないんじゃないかと思う占いパート、科学の魔窟なのに寺だの宗教だのが絡むパートとかが、それぞれ打ち消しあって効果を薄れさせているんじゃないかなと思う。 DVDを観まくった。 『キャストアウェイ』と『ベートーベン』と『ビッグ』。 それ以外にネットでノベルも一冊。 ……嗚呼、根暗な生活だ(笑) トム・ハンクスというのはやっぱりとても良い役者だと思った(小学生の感想文でした) |
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4月22日(金) | 青、BLUE。 たまに空がとても眩しく見える。 どうということの無いとき、何となく外に出たとき、 なんだか空が青すぎるのだ。 青すぎる空は遠く、だから僕には少し眩しく映ってしまう。 そんなとき、ちょっと自分の足場がぐらっと揺れる感覚に襲われる。 自分の卑小さというか、ぼんやりした不安というか、そうした諸々の感情が湧き出る感じ。 なぜ僕は今日もっと早起きして、もっと早くこの空を見なかったんだろう。 空ってでかい。 |
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4月21日(木) | 芦辺拓 『怪人対名探偵』 (講談社文庫)読了。評価:2。 江戸川乱歩の世界のパスティーシュなんだろうけど、やはり乱歩作品の方が面白いし、それを現代に蘇らせるには何か違和感のあるし、ちょっとイマイチだと思う。 ミスチルのニューシングルが6月29日に発売ですよお兄さん←誰向けなんだろう。 タイトルは「四次元 Four Dimensions」。 個人的には、ポカリスエットのCMに使われている曲(「未来」というタイトルらしい)が大のお気に入りなので、今から楽しみであったりします。 そういえば愛知万博でもミスチルは「タガタメ」を特別提供していて、そのためパビリオン内では桜井さんのメッセージまであるらしい。Bank Band の活躍といい、桜井さんはますますこうした活動に脂が乗ってきているようです。 |
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4月18日(月) 〜4月20日(水) |
舞城王太郎 『世界は密室でできている。』 (講談社文庫)読了。評価:5。 信じられないくらい面白い。ミステリ的にどうとかそういう議論は意味を成さない。 研修パート2。 研修1と合わせて、なぜか行きと帰りが雨に見舞われる。大荷物持つときに限って。嗚呼、悲しき哉雨男。 実はこの2週間の研修は新人用の基礎研修で、5月から2ヶ月に渡って本格的な事務作業のための研修があるのです。研修先ではインターネットが使えない(正確には一部サイトを除き閲覧出来ない)ので、更新が停滞気味になってしまうのです。どうもすいません。ペコ。 でも5月からは自分のノートパソコンを持参する予定で、携帯と繋げばうまくすればネットとも接続できるので、なんとかしたいなあと思っている次第でありましてございますです。 |
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4月17日(日) | この日は何をしてたのか。 さっぱり覚えてないぞ。 あれだ、きっと何か本でも買ってたよ。(おい) |
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4月16日(土) | 初任給。 を先日貰いました。 でも先日は研修中だった関係で、明細その他を受け取ってません。だから金額も何にも分かりません。土日の銀行は素敵に通帳記入が出来ません。しかも来週また研修でずーっとお預け。よよ。 ふと思うに、もう社会人になって2週間が過ぎてしまったわけで。 この2週間、ずっと環境に振り回されっぱなしで、しかもまだまだやることは山積みで、月曜からまたあたふたすることになりそうで。 でも自分を見失っちゃいけないかなとつとに思います。 やるべきことはやるけれど、自分がやりたいこともやる。こういうことを言うと怒られるのかもしれないけれど、僕は仕事以外にやりたいことがあって、人生を全て仕事に捧げる生き方はたぶん出来ません。無論それが仕事のモチベーションを下げるようになってはいけないのだけれど、仕事のためにやりたいことを放棄するのも本末転倒。 でも仕事やってるとたまにやりたいことなんて投げ打ってしまいたくなるときが(笑) やりたいことを実際にやるには、恐らく物凄い労力と決意がいるんでしょう。やりたいから、という理由は時に脆すぎる動機になります。 そろそろきちんと設計をしなければいけない。 |
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4月11日(月) 〜15日(金) |
大山誠一郎 『アルファベット・パズラーズ』(東京創元社ミステリ・フロンティア)読了。評価:4。 昨年話題になったのも頷ける、端整なのにサプライズを伴う良作の短編集。お勧めは「Fの告発」。 島田荘司 『御手洗潔のメロディ』 (講談社文庫)読了。評価:3。 短編集。最初の「IgE」は秀逸。でもそれ以外はなんか微妙。 浦賀和宏 『地球平面委員会』 (幻冬舎文庫)読了。評価:4。 僕こういう解決好きです。麻耶雄嵩的展開というか。 研修一週目。 合宿生活も一週間体験すれば慣れてくる。でもこれがあと2ヶ月続くからなあ。ちょっと疲れるかも。 そしてちょっと疲れたので明日目一杯更新します! |
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4月10日(日) | SAKURA。 最寄の駅までふらふらと歩いていたら、視界が桜色に染められて、少しほっとする。 花見というものに縁がないです。というか一度もしたことがありません。 でも桜は好きで、仄かな赤が白にさす季節が何とも心に感傷を植えつけます。 自宅の近所に桜の名所みたいな公園があるんですが、休日のせいか花見客を良く見かけます。公園の方から歩いてくる人の肩口に花弁がちょこんと乗っていたりすると、知らず気持ちが軽くなったり。 桜というとやっぱりあれですよね、 話は変わりまして、来週から群馬の方に研修に行ってきます。なので、平日は更新が出来ません。HPビルダーなので、パソ自体を持っていけば何とかなるのかもしれないのですが、重いし。 気が向いたら自分の掲示板の方にでも日記を付けましょう。インターネットで遊べたら。 |
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4月9日(土) | 綾辻行人×島田荘司 『本格ミステリー館』 (角川文庫)読了。評価:4。 二人の代表的ミステリ作家の考え方の相違点などが明らかになる対談集。 休日の朝は寝坊するためにある。間違いない。 |
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4月8日(金) | 島田荘司 『暗闇坂の人喰いの木』 (講談社文庫)読了。評価:3。 ストーリー展開良く、スピーディーに読ませる。でも肝心のトリックはちょっと不発な気がした。『斜め屋敷』のような胸をすくう大型トリックではなく、『眩暈』のような幻惑的な魅力もイマイチ。冒頭の謎は凄いだけに、真相段階で拍子抜けというかなんだ、その程度、という感想(うわーこれで僕は島田ファンを敵に回したかな)。やっぱり凄い名作をいくつも読ませてくれるだけに、きっと悪くない話なのかもしれないけど、物足りなさを感じてしまう。 最初の一週間が終わって、同期と飲み。 といっても皆仕事があるので、終わった順から随時途中参加という形。 ……危うくオールになりそうな雰囲気だったのは、若いからなのか社会人だからなのか。 |
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4月7日(木) | 仕事始まって一週間。 眠い。眠いぞー。 6時間以下の睡眠は、やっぱり僕には無理みたいです。8時間寝ないと顔がしけって力が出ない。だから仕事のときもボーっとしてしまうのです。はい、仕事の話終わり。 仕事の話ばっかりしても面白くありません――僕が。 2005年の本屋大賞が発表されました。 受賞は恩田陸の『夜のピクニック』(新潮社)。賞関係ではあまり恵まれなかった恩田さんだけに、これはとても喜ばしいことなんじゃないでしょうか。はい、本の話終わり。 本の話ばっかりしても面白くないですよ――僕も。 しかし実際問題仕事と読書以外(どうでもいいんだけれど「以外」を打ち込むすると、「意外」と出てくるのはまだ分かるんだけど、なぜ僕のPCは「遺骸」と出てくるんだろう)何もしてないんですよねー。来週から研修で更新しづらいし、誰か僕と遊んでー(と云ってみても皆働いてるじゃん。そして僕もいつ遊ぶんだ)。 |
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4月6日(水) | 清涼院流水 『とくまつ』 (徳間文庫)読了。評価:1。 昨日の本よりひどい。というか何だろう、何処を楽しむんだろう。。。やっぱり清涼院作品と肌が合わないのかな。 千以上の言葉を並べても 言い尽くせないこともある。 たった一言で始まるような こともあるのにね。 ――某歌より 挨拶は大切。 |
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4月5日(火) | 麻耶雄嵩 『あいにくの雨で』 (講談社文庫)読了。評価:1。 面白くなかった。解説では長々とこの作品の意義について触れていたけど、作品に意義があるのと作品が面白いのは別次元なんですね。意義も言うほど大したことじゃないし。 資料整理で埃まみれ。 仕事はないのに、国会待機で残業。 国会待機とは、国会で議員の人から質問があった際、きちんと回答が出来るように、回答文書を作成するための、居残りのこと。実際に想定外の質問が為されることは少ないらしく、仕事がない新人は暇。でもないけれど。 |
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4月4日(月) | 浦賀和宏 『記憶の果て THE END OF THE MEMORY』 (講談社文庫)読了。評価:3。 自己意識が強そうな小説。でも巷の評判ほど悪くない、というか意外と僕合う、かも(未確定)。 早速残業。 現時点、4日で5冊。頑張れ、僕。でも帰りが眠くて本が進まない。。。 日記長文を書くのは、やっぱり週末だけになるのかな。でもどんなに短くとも、更新することに意義がある!(と自己正当化)ということにします。 |
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4月3日(日) | 山田正紀 『仮面(ペルソナ)』 (幻冬舎文庫)読了。評価:2。 仮面存在についてのあれこれは面白い。けれどフェアに徹し過ぎたのか、例のメイン(?)トリックについては丸分かりで、しかもあまり驚きがない。どうせその手を使うんだったら、もっと効果的な使い方があったんじゃないかな、というのは素人考えですかすいません。 先輩のおーすがさんと昼食。 やっぱり社会に出ている方は考え方もしっかりしていて勉強になります。僕も頑張らなければ。 |
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4月2日(土) | 有栖川有栖 『虹果て村の秘密』 (講談社ミステリーランド)読了。評価:3。 凄く面白い、というわけではないけど、凄く良い小説。小説の模範。 西澤保彦 『いつか、ふたりは二匹』 (講談社ミステリーランド)読了。評価:4。 優しさと厳しさの同居。そして何より、このタイトルは秀逸。ぐっとくるものがある。 仕事先までの乗り換えポイントは田町=三田。大学に通っている気分が微妙に(笑) 昨日一日しか出勤していないのに、結構疲れていたみたいで。でもこれから毎日続くわけだから、気を引き締めなければ。 そういえば今日は町田康のサイン会だったみたいですね。町田康の作品を不勉強にして読んでないんですが、行かれたんでしょうか>な○さん(笑) 来週もあるそうです。 作家のサイン会ということで、僕も一度だけ行ったことがあるんですが、別に作家さんの追っかけとか、そういうわけではありません。本読みは本に憧れるのであって、作家に憧れるのではない。そういう点では、作家を離れたテクスト論が重要な気がします。が、しかし。度を越すほど面白い本ばかり書かれると、やっぱり作家にも興味が湧くというのも人情。一体この人の頭脳はどういう構造なのか。作家への興味は、やがて作家へのリスペクトへと変貌します。本に限らず、作品への尊敬が作家への敬愛にシフトする――そういった現象は良くあることです。音楽、映画、芸術、およそ創造されるものに関わる作業は全てそういうことが見受けられます。 ある作品が素晴らしく、次の作品も素晴らしい、したがってその次の作品も素晴らしいに違いない。最初はテクスト単位で本を選んでいたのが、ある作家に限っては評判度外視、というより評判を聞く以前に購入するようになる――それは、ある分野にはまっていく人の避けられぬサガなのかもしれません。 ……本棚パンクするよどうしよう。。。 |
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4月1日(金) | 高田祟史 『QED 式の密室』 (講談社文庫)読了。評価:4。 シャープで衝撃的で。中篇というボリュームを生かした、密室本企画で現時点最高作品。 初出勤の前日に朝3時まで読書していた大莫迦者です。 疲れた。 自分の未熟さを噛み締める一日。でも、別の光も見えた気がする。 |