3月31日(木) |
It's the last spring vacation. |
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3月30日(水) | 殊能将之 『こどもの王様』 (講談社)読了。評価:3。 “かつて子どもだったあなたと少年少女のための――「ミステリーランド」”第一回配本とのこと。テーマは明らかに子供に是非読んでほしいもの。大人は、まあミステリ部分はすぐに分かる。ミステリ部分に主眼がないのは明らかで、そのミステリが解き明かされたときに浮かび上がるテーマが重要なんだと思います。 辺境にある図書館ほど利用客が少ないからか品揃えが良いらしい。 通学電車で分かっていたはずだけど、スーツというのはとても種類が多いらしい。スーツ買いに行ったら、その種類の多さに戸惑いました。黒、紺、灰などの色に、縦じまとかよく分からないポツポツ型とか、もう何を選べばいいのか。でも新人ですから、やっぱり控えめなのがいいのかな。 というかうちの職種の場合堅いのじゃなきゃ駄目なんだろうけど。 |
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3月29日(火) | 法月綸太郎 『生首に聞いてみろ』 (角川書店)読了。評価:4or5。 うん、面白かった。過不足ない展開、全てが収束していくエピローグ――完成度は、異様に高い。 久々に走りこんだら筋肉痛。。。 『自由の倫理学』を入手。 これはマリー・ロスバードという人の著作で、リバタリアニズムの理論書です。 リバタリアニズムとは、要するに究極の自由主義で、政府も租税も何もいらないよ、というよう(正確ではない)な思想です。ロスバードはそのリバタリアにズムの中でも過激な部類に入る人で、経済学ではちょっとキワモノ扱いされていたりします。しかしその実彼の理論は非常に明快で、きちんとした一つの命題から全てが出発し、非常い見通しの良い理論体系を築いているのであります(講談口調)。 で、なんでこんな本を購入したかと言いますと(定価5600円!!)、 何がどうなったのか、 才谷上総さんとshさんと3人で、 就職後も毎月勉強会があるのでした。 ……経済マニアと呼んでたもれ。。。 |
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3月28日(月) | 西澤保彦 『神のロジック人間のマジック』 (文藝春秋)読了。評価:5。 ああ、そうか、そういうことか。いや、べらぼうに面白いんだけど、うわー、ショックだ。というかこの作品が可哀相だ。 日記;舞城王太郎風(にもなっていない) 朝眼が覚めると時計の針が真直ぐ縦に長短重なっていて目覚ましを殴る。右手の甲で殴る。たぶん俺が無意識下に止めたんだろうけどそれなら二度鳴りしなかったお前が悪いと開き直って殴る。ふと時計にあたっている自分て情けないんじゃないかと思い至るが、すると右手の甲がジンジンと痛んでくる。ジンジン。布団に擦り付けても息吹きかけても痛みは取れない。ジンジンジン。こんちくしょ、これは一体誰のせいじゃ、と叫ぶ。叫んだつもりになる。実際には叫ばないが、それは俺が声に出していないというだけのことであり、俺にとっては叫ぶと同じである。仕方がないから、右手を庇って左手で叩く。上から時計を叩く。すると今度は左手が痛むから、益々俺は叫びたくなる。ジンジンジンジン。右も左もジンジンジン。どうしようもなくムカムカして布団から跳ね起きる。反動で俺は目覚ましを蹴り飛ばす。猛烈な音と共に目覚ましは飛んでいって、すぐに猛烈な痛みが俺の脚を襲う。 ――フィクションですよ(笑) ということで、最近遅寝遅起きです。明日から矯正、と。 |
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3月27日(日) | 一回休み。 方々から、大学時代の写真を頂いています。どーもですどーもです、と選挙カーのオジサン並みにここでペコペコ。 本屋で本を購入すると、よく応募券をもらうんですよ。 再販制度のために書籍の値引きが禁止なので、別方向からのサービスなんだと思います。で、今僕の目の前には「3つの内から好きなの選べ」という指示を出す紙があるわけです。無論、選んだからって必ず当るわけではなく。ないのですが、ともかく3つを列挙すると。 野球・落語・映画。 それぞれ300組、200組、150組に当るそうです。つまり野球が一番当りやすくて、映画が一番きついと。しかしたぶん一番人気は野球、一番少なそうなのは落語と踏むと、やっぱり一番当りやすいのは落語かなと。ところがどっこい、僕は正直落語に興味はあまりなく(春風亭小朝?の落語は見てみたいけれど、これは違った)、野球もイチローがすきというミーハーなので、あまり興味なし。映画が一番楽しそうだけど、僕はこの映画のタイトル知らない。全くの未知。うーん、どれにしよう。 まあぶっちゃけ全部平日だから仕事で行けないんですけどね。 |
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3月26日(土) | 買出し。 スーツを買いに町に出たら、ポイントカードと割引券を家に忘れる。ぐふ。スーツは結局週明けに。 仕方がないのでその他細々した用事を済ませ、本屋で『自由の倫理学』(マリー・ロスバード)を注文。 まさか大学を卒業しても経済学の勉強が続くとは、入学時にはさっぱり思っていなかったのだけど、すっかり骨の髄まで経済学に染まってしまったんだなあとしみじみ。あれ、どうして仄かに悲しいんだ。 そういえば友人の一人が名古屋勤務が決定。名古屋か。ふらっと会うにはちょーっと遠いかな。こうして人は散り散りになっていくんだなあとしみじみ。しかしまあ、これで愛知万博観光の際の宿は決まったということで、前向きに考えよう(いいんだろうか) |
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3月25日(金) | さらば部室。 卒業記念に、部室で皆で鍋次郎。 次郎とは、僕の大学では知る人ぞ知る超有名ラーメン。そのボリュームたるや学生がテスト期間中に用意するノートコピー量の如く、その価格たるや金欠で食堂に行けない学生が代わりに舐めているのど飴の如く、その味たるや……止めましょう。ともかく凄いラーメンなのです。 で、そんな次郎 (どうでもいい話ですが、関東各地に点在する次郎を食べまわる人々のことを通常ジロリアンという) の名物として、大学生が鍋を持っていくとその中に5人前の分量を入れてくれるんですね。その価格1000円。5人で食えば一人200円也。 というわけで、その半端ない分量の麺と肉と油のオンパレードを卒業記念ということで食べてみました。 うん。 やっぱり多いね。 ちなみに今日が学生として部室を利用する最後の日になりそうです。ちょっぴり感慨。やっぱり僕の学生ライフの半分は部室だったからねー。 |
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3月24日(木) | 秋月涼介 『月長石の魔犬』 (講談社ノベルス)読了。評価:1。 正直面白くありませんでした。人物造詣とか文章表現は好きだけど、物語としてはどうなんだろう。 我が家の食卓はエスニックです。 5年間海外生活があったのが影響しているんだろうけど、親の作る料理はどーも一般的でない気がします。 例えばカレー。 食堂などにある所謂普通のカレーというのはうちでは出ません。代わりに良く出るのがインドカレーとキーマカレー。また近所に美味しいグリーンカレーのテイクアウト出来るお店があって、それが並ぶことも。だから食堂に行くとよくカツカレーを頼むんです。普段食べられないんですもん。 そういや横浜にカレーミュージアムなんていう物がありましたが、あれ最近めっきり影薄い(修飾語が多いなあ)ですね。いや、前後の文脈と何の関係もない戯言です。 |
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3月23日(水) | 石崎幸二 『長く短い呪文』 (講談社ノベルス)読了。評価:4。 この人の作品の中では、一番面白かった気がします。シンプルにして大きなサプライズ。ただし日本語表現とか現実性とかそういうものはやっぱり皆無。。。 卒業式。 先輩や後輩がお祝いメールをくれたりして、実に感激でした。本当に有難う御座いました。 式自体が感動的だったり何か特別だったりしたわけでは全然なく、いつも通りのメンバーで、いつも通りの飲み会。 でもその“いつも通り”を可能にしてくれた友人や環境やそういった諸々のことがとても大切なんだと噛み締めています。 そしてこの“いつも通り”をこれから先も当たり前のことにしていこうという思いが皆の中にあるのが、さらに嬉しい。 “いつも通り”を“いつも通り”のままにすることはとても難しく、でもだからそうあってほしいしそう努力していきたい――そう考える式でした。 今日くらい湿っぽい文章を書いても罰は当りませんよね。 |
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3月22日(火) | 北山猛邦 『「瑠璃城」殺人事件』 (講談社ノベルス)読了。評価:2。 前作同様世界観は良いんだけど、まず分量が少なすぎる。これだけ複雑で錯綜するプロットなら、もう少し分量が多くないときついんじゃないかな。あと、やっぱり物理トリックは簡単に想定出来てしまう点で、物足りない。 北山猛邦 『「アリス・ミラー城」殺人事件』 (講談社ノベルス)読了。評価:4。 前2作に比べると文章がこなれてて、書き急いでいなくて、良い感じ。ただ、個人的には世界観という点で前2作の方が好きかな。トリックその他はこっちなんだけど。 北山猛邦 『「ギロチン城」殺人事件』 (講談社ノベルス)読了。評価:4。 面白い。ただ、毎回テーマは凄く良いのにうまく表現されていないように感じるのはなんでだろう。事件の核となるテーマは前作同様面白く、しかし演出がイマイチなのかな。 本を読みすぎた。。。。 |
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3月21日(月) | 森博嗣 『ZOKU』 (光文社ノベルス)読了。評価:3。 つまりこの本自体が、ZOKUに仕掛けられた悪戯みたいなもの。買った分損するわけでもなく、でも読者の誤った期待を満たすわけでもなく、森さんの仕掛けた、犯罪未満の壮大な悪戯。 家のすぐ近くにとても品揃えの良い古書店を発見。 恩田陸の『ユージニア』とか加賀美雅之の『監獄島(上下巻セット)』とか、やけに品揃えが良い(しかも綺麗)。なんでだ? しかしともかく僕にとって都合の良い事この上ないので、何冊か購入させていただきました。 この品揃えはきっと、僕の近所一帯の書籍を全般的に扱っているからでしょう。 我が家の近所は住宅地でして、しかも山に挟まれた盆地構造、大きな書店もなくコンビニが真新しい地帯です。なので、独占的な古書店に都会で購入された書籍が集まるのでしょう。ああ、何てつまらない推理。 |
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3月20日(日) | 井上夢人 『オルファクトグラム(下)』 (講談社文庫) 読了。評価:4。 普通に面白かった。嗅覚が視覚化される、というアイディアの勝利です。再読すると評価上がりそう。 森博嗣 『捩れ屋敷の利鈍』 (講談社文庫) 読了。評価:2。 設定はトリッキーなのに、解決で尻すぼみ。トリックは簡単、理系節もイマイチ。 北山猛邦 『「クロック城」殺人事件』 (講談社ノベルス) 読了。評価:3。 世界観は面白い。しかし、トリックはあまりに簡単だし(殺人が起こった時点で分かってしまった)、最後の展開は狙いなのだろうけど、少しぼかし過ぎかなあと。やや唐突で、読者にフラストレーションが残ると思うのです。いっそこの世界観を使って、ミステリ省いて小説にしてしまってはどうだろうか。 小林康夫 『青の美術史』 (平凡社ライブラリー) 読了。評価:4。 これまた普通に面白かった。難点を挙げれば、分量が少なくて所々端折ってることかな。 以前友人が言っていて、今回クロック城でも出てきたので、ちょっと考えてみました。 ゲシュタルト。 Wikipediaによれば、ゲシュタルト心理学とは、「知覚は単に対象となる物事に由来する個別的な感覚刺激によって形成されるのではなく、それら個別的な刺激には還元できない全体的な枠組みによって大きく規定される、というもの」だそうで、ゲシュタルトとはこの全体的な枠組みのことを指します。 例えば文字というものは、それ一つを取り上げると“点や線の集合”に過ぎないけれども、その点や線が集まってある一定の形をとると“意味を持つ文字”として僕らは認識することが出来ます。しかしどんなに点や線を見てもそれ自体に意味があるわけではないんですね。集合して全体となって、突然意味を持つものなんです。 従って、全体としてまとまっているものをバラバラなものの集合と認識してみると、さっぱり意味が分からなくなることがあって、それをゲシュタルト崩壊と呼びます。例えば、今僕が打っている一つの文字を取り上げて、それを30秒くらい凝視してください。あれ、この文字こういう形で良いんだっけ、と突然不安になることはないでしょうか。知っているはずの文字が、意味のない点や線の集合にしか見えなくなる――それがゲシュタルト崩壊の一例です。 で、これって思ったんですが、現代美術――抽象絵画の誕生も、ゲシュタルト崩壊からスタートしているんじゃないかなと。リンゴや机を、そういう物ではなく、線や点や面の集合、▲や■や●の集合と認識する――これってゲシュタルト崩壊と似ているなあと思うのです。どうなんでしょう? 心理学が絵画に影響を与えたのか、逆か。あるいはゲシュタルト心理学と抽象絵画って、ニワトリと卵なのかもしれませんが。 |
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3月16日(水) 〜19日(土) |
突発的事情あれこれ。 | ||||
3月15日(火) |
勉強会。 サークルで最後の勉強会がありました。 卒論テーマでもいいし、変えても良いとのことなので、僕は卒論とは別のことをやりました。それにしても皆のテーマが多種多様で非常に面白かったです。 ・日本鹿の古代におけるポジションとは ・自閉症とは ・骨骨骨 ・FF6、7の中にある哲学とは ・道行文(みちゆきぶん)の誕生から完成まで ・「受胎告知」(フラ・アンジェリコ)の間違い探し ・経済政策の評価についての提言 ・中央銀行の役割について etc なんとまあバリエーションに富んでいるのか。 |
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3月14日(月) | 清涼院流水 『コズミック 水』 (講談社文庫)読了。評価:2。 ネタを知ってから読むとね、意外と楽しめたりは、する(笑)でも、やっぱり冗長で。発想は嫌いじゃないけど。 モブ・ノリオがテレビに出ていた。 『介護入門』で舞城王太郎を破って芥川賞を受賞した作家さんです(決して偏見はない)。 受賞式で凄い格好をしていたのでどんないでたちで来るかと思ってたら、スーツに眼鏡と意外に普通だった。たぶんわざと外して来たんでしょう。 番組では“反抗”というテーマをモブ・ノリオのテーゼにしていて、その例示が色々為されていたけど、著者近影は祖父の写真の捏造だとか。良いのか芥川賞(笑) 著者近影といえば、人によってそこに何を写すかは結構違います。一般的な、文字通りの著者近影にしたって、例えば光文社文庫の柄刀一はドアップの写真、飛鳥部勝則は植物園がいつもバック、講談社では生垣真太郎はモノクロ、辻村深月はきちんとポーズ。綾辻行人は暗黒館で上巻でサングラス、下巻でサングラスを取るという、いまいち良くわからないことをやっています。 著者近影でない人も多く、京極夏彦は物語に関係のある物を写真(厳密には絵?)にしますし、関田涙は四コマ漫画。なーんにも載っけない人も結構。 そう考えると、モブ・ノリオの写真なんて大したことないのか。 |
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3月13日(日) | Butterfly。 「キコリが池に大切な斧を落とした。さあ、どうする?」 皆で助け合って――そう語る女。 転職すればいい――そう主張する女。 新しい斧を自分で作る――最後にそう述べる男。 演劇の道に進む友人の卒業記念公演を観る。 一つの部屋を場所に、3人だけの舞台。「バタフライ効果」を主題に添えた面白い演劇でした。特に、「キコリが池に斧を落とした、さあどうする?」 という童話のモチーフに対する種々の答えが、それぞれの主張/思いとリンクしていて、良かったです。 蝶の小さな小さな羽ばたきが、巨大な津波となって押し寄せる。変化の連鎖というのは、たぶん僕らの周囲でも知らず日々起きていることなんでしょう。 その日僕がさる本屋で一冊しかない本を買ってしまったことは、世界にどんな変化をもたらすのか!?(何もない) |
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3月12日(土) | 北森鴻 『凶笑面』 (新潮文庫)読了。評価:3。 民俗学ミステリというのは、もしかしたらこれからのミステリの代表格になり得るジャンルなんじゃなかろうか。無論民俗学としての謎とミステリとしての謎二つを構築し、また解説で法月さんが言っていた、両者二つがリンクする必然性という「第三の謎」までを破綻なくまとめ上げることは至難の業で、だから北森さんには期待大なのですが。惜しいのは、物語のキレのために贅肉を削いでいるのが、今度は物語の印象自体を小粒にしてしまっていること。 村上春樹 『風の歌を聴け』 (講談社文庫)評価:3。 読書中はいいし、読後感もいいんだけど、一体何がいいのか自分でも分からない(笑) 不思議な小説。雰囲気なのかな。雰囲気は気に入ったけど、小説としてはどうかとも思った。 卒業アルバムを受け取りに、久しぶりに大学に行ってみたら、あら部室に人が3人も。 それにしてもたった4枚写真が載っているだけで18000円のアルバム……絶対僕らの代で作ったアルバムの方が…… おまけに図書館に本を借りに行ったら、「卒業生の方は本日返却期限です」と言われる。ううう。 |
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3月11日(金) | えっと。 何とか無事に卒業しました。 ぱちぱちぱち。 これで遂に僕の今後40年近くの人生の道筋が出来てしまいました。 成績は、割と思ったとおりでしたねえ。ゼミがAだったのが、一番嬉しい評価だなあ。 成績表を見てると、結構自分の傾向が見えてきますね。なんだかんだで一番成績がいいのは、数学と語学かな? やっぱり僕は理系思考なんでしょうか。 でも僕が卒業できたのは本当皆さんのお陰ですね。ほら、僕年を経るごとに悪い学生になっていきましたから(笑)就活中とか本当に助かりました。どうも有難う御座いました(ペコ) さて、卒業ということで。 実際僕は10年後に何をしているのかさっぱり実感が無いのですが、きちんと将来を見据えている友人もいますね。 高校の友人で俳優業に進んだ人がいて、今度早稲田で舞台があります。彼も無事卒業して、その卒業記念公演的位置づけなんだそうです。今週末(〜14日(月))なので、皆さん興味あったらどーぞ。 色んな道に進む友人がいるということは、自分にとっても刺激になります。願わくば、その全ての人が幸福であらんことを。 |
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3月10日(木) | 作業中。 段々生活リズムが崩れてきた僕は、只今4時寝11時起きみたいな生活になっています。これではいけない! 明日は大学に行って卒業アルバムを受け取らなきゃ……いかなきゃ……明後日でもいいか(おい) 昔お世話になった恩師が近々結婚するということで、ちょっと結婚が身近な話題になっています。結婚。全然実感ないなー。同世代の中で誰が一番最初に結婚するのでしょうか。 そういえば、日本は元々女権社会だったそうで。平安時代の結婚は、夫が妻の家に嫁ぐという、今で言う婿養子的形態だったみたいです。するとあれですね、例えば源氏物語も、美男子を巡る物語というよりも、美女を巡る物語と読み替えた方が、現代に生きる僕らにはより正確に理解できるということでしょうか。 ……話が横道に逸れましたね。先生の結婚と。恩師の結婚は本当待ちくたびれたというか、ある種当然だろうなあという感想です。男の僕が言うのもなんですが、本当いい男なんですよ。旅行ではギターを奏で、学園祭では女子高生に追っかけられた伝説を持つ倫理・体育教師でありました。祝祝祝。 10年後、一体何人の友人が家庭を築いているのか、今から楽しみです。え、僕? 結婚、出来てればいいなあ。 |
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3月9日(水) | 「メフィスト賞を読もう!」第0回更新。 日記でやるにはあまりに膨大な量なので、やっぱりESSSYの方で更新することにしました(言ってることに一貫性無し)。今回は「第0回 京極夏彦 『姑獲鳥の夏』――姑獲鳥の夏はなぜ大ヒットしたか」。というわけで興味ある方はESSAYの方へよろしく(平身低頭)。 そういえばポカリスエットのCMでミスチルの新曲が流れてますね。良い感じ。タイトル他はまた未定だそうですが、間違いなく「奇想天外」ではないよなあ。って、ネタが古いですねすいません。 時間が足りません。自分がサボってきたせいだけなのかもしれないけど、とにかく時間が〜(喉から手、の図)。 そういえば10〜12日で大学に卒業アルバム(これは大学側から貰うやつ)を受け取りに行かなきゃいけないんですが、いつ行こう。そういえば明日写真撮影あるみたいだけど、どうしよう。勉強会のネタないけどどうしよう。さぼろうかな(と不穏なことを言ってみる)。かくして悩んでいる23時半。 |
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3月8日(火) | 小俣和一郎 『近代精神医学の成立』 (人文書院)読了。 面白かったけど、やや難解。再読しなきゃ駄目かな……。 蘇部健一 『六枚のとんかつ』 (講談社文庫)読了。評価:3。 玉石混交の短編集。
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3月7日(月) | DVD。 人は程度の差こそあれ多重人格者である、とはある本の登場人物の言葉ですが、僕もその意見に賛同です。人格というもの自体が確固足る存在でない以上当然のようにも思えますし。例えば身近な例で言えば「公と私」。仕事など公の面に現れる顔と友人といるときの顔は違いますし、一人部屋にいる自分の顔はそれとも違う。きっと今の自分が知らない顔だってどこかに存在するのかも。「自分だって思ってた人がまた違う顔を見せるよ」今僕の前のテレビ画面であるミュージシャンが歌っていたりします。「ねえそれって君のせいかな」たまに他人に言われて気付く自分の側面というものもありますよね。 格言のように言ってしまえば、人生というのは自分探しの側面があるわけで、しかも生きている限りそれは永遠に続いていくものだから、いつだって「not found」なのです。と今目の前で歌ってました。僕の人生の1割ほどはミスチルによって構成されている気もします。影響され過ぎ? 音楽ってそういうもんです、よね? ほら、「僕だってそうなんだ」と今桜井さんが言ってました。しつこいですか。 ミスチルの新DVD「シフクノオト」が欲しくてたまりません。今流れているのはその一個前の「WONEDERFUL WORLD on DEC 21」です。作業中にBGVとしてテレビを無音で付けっ放しにすることがありますが、音楽DVDだとCDの効果もあって良いです良いです。ちなみに今は「線香花火はしゃいでた」と歌ってますね。これってただ歌詞を並べただけの無駄に長い日記ですね。そろそろ寝ましょう。「切ない夢を見ればいい」しつこいって。 |
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3月6日(日) | つれづれ。 高野山で高野の火祭りという催しがあったみたいです。ちょーっと時期がずれてくれたら観れたのに。。。 そういえば金剛峰寺って「こんごうぶじ」って読むんですよね。僕22年間数日前まで「こんごうふじ」だと思ってました。 そういえば目からウロコって語源は新約聖書にあるみたいです。イエス復活後、パウロが一度盲目になり、それが解けたときに「ウロコが落ちるように」だそうで。魚だから日本的だと思っていたので、ちょっと意外。 ……なんでこんな適当な文章書いているかというとですね、今日は図書館に行っただけでネタが無いのです。しかし僕の日記って本当長いか短いか両極端だなあ。 |
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3月5日(土) | 「メフィスト賞を読もう!」序論 ニュース。新しいメフィスト章受賞作が今月刊行です。 ファイルの関係で、しばらくは先に日記の方で掲載し、後日エッセイに移行する形で行きたいと思います。本論は黒字です。 さて。 メフィスト賞が何たるかを説明しないことには、連載が成り立ちません。そこで連載を始めるにあたって、まずはメフィスト賞の基礎知識を整理しましょう。 1.メフィスト賞とは メフィスト賞とは、講談社が主催する作家のための新人賞です。しかし巷の新人賞とは一味違う特徴が二つあります。 一つは、作品の選考が全て「メフィスト」という雑誌の編集者によって行われ、一時選考などの段階選抜が存在しないこと。これはつまり、ある作品が賞に選ばれるかどうかは純粋に編集部の人の意向で決められるということです。一般の作家新人賞は、しばしば複数の選考を経て決定されるために、ときに無難で類型的な作品が賞に選ばれる傾向があります。「多数の人の意向を反映すればするほど選ばれるものは中立的になる」とは中位投票者の定理にも明らかなとおりです。え、中位投票者定理って何かって? それはね、公共経済学ないし財政学の用語でね (以下2段落省略) つまりはキワモノでない、左にも右にもよってない一番無難なものが選ばれてしまう、という定理です。多くの人の意見が反映されればそれだけ中立的になるとは、まあ民主主義の社会ではごく当たり前の結論でもあるわけで。 その点メフィスト賞では、雑誌の編集部の人が面白いと思った作品が、即「本」として出版されるわけで、万人受けしないかもしれないけど一部には受けるんじゃないかなーという作品、ちょっと規範から逸脱した作品なども選ばれやすくなるわけです。段階選抜もないので、編集者の目に留まれば即OKというのも、新人賞が取れやすいという投稿者側のメリットもあります。他方、編集者の嗜好が偏っていた場合キワモノばかり選ばれる可能性も否定できないわけですが。 メフィスト賞もう一つの特徴は、期限・分量・さらにジャンルを一切問わないことです(分量については、350枚以上という下限はあるが、上限はない)。メフィスト賞では既存の枠に囚われないエンターテインメント性を持つ作品が選考対象となっているため、極端を言えば面白ければ何でもいい、という新人賞なのです。他の新人賞に比べて型破りなのがお分かり頂けるでしょうか。ただし、これも既存の枠を超えた新しい作品を輩出する可能性を含む一方、ただのキワモノかもしれない作品が誕生する危険性も含むわけです。 以上の二つが大きな特徴ですが、ちょっと細かい話をすれば、メフィスト賞ではまず賞金がありません。その代わり、選ばれた作品は必ず出版される上、その作品を含む3作品を無条件で出版する約束を結ぶことが出来ます。勿論印税は作者のものですから、完全に作者の腕次第というわけですね。それも一発型でないタイプを求むという編集部の意向でしょうか。 このように、メフィスト賞とはそれまでの新人賞とはちょーっと違う、しかもある意味新人にとって敷居の低い(?)賞であるわけです。 2.メフィスト賞の起源 このようなメフィスト賞ですが、それではどうしてこんな賞が生まれたのでしょうか。それは一つに京極夏彦の存在があったようです。 当時新人作家デビューの道には、新人賞を獲る他に、原稿を直接出版社に持ち込んで評価してもらう、という力業の方法が存在しました。俗に言う持ち込み原稿です。確かに賞は数も限定されていますし、それに選ばれなくても良い作品はあるわけで、それを出版社に認めてもらえばデビューも可能でしょう。しかしながら出版社だって忙しく、さらに賞と違って四六時中しかも駄作が多く持ち込まれる可能性も高いわけで、出版社としては必ずしも持ち込み原稿の存在を高く評価してはいませんでした。講談社もまた然り。 ところがそんな講談社の思惑を引っ繰り返したのが他ならぬ京極夏彦。 当時無名だった京極夏彦は、あのデビュー作『姑獲鳥の夏』を引っさげて講談社に原稿を持ち込み、持ち込み原稿として出版、いきなり四十万部を超えるベストセラーを記録したのでした。四十万部ですよ四十万部。京極夏彦の驚異の活躍を契機にして、講談社は持ち込み原稿に対する認識を変えていきます。もしかして、賞は取れないけど面白い作品って、在野に結構埋まっているんじゃなかろうか? そしてそうした編集部の認識の下に生まれたのがメフィスト賞なのです。 段階選抜もなく編集部の一存で賞が決定、しかも期限なし・分量制限なし・ジャンル制限なしの三拍子揃った特徴は、他ならぬ持ち込み原稿の出版形態と同じです。メフィスト賞とは、持ち込み原稿を一束にして選考する、新しい形態の新人賞なのです。 3.メフィスト賞の経歴 1995年に雑誌「メフィスト」上で募集を開始したメフィスト賞は、翌年森博嗣の『すべてがFになる』を皮切りに、2005年3月現在までに32作を受賞作として選出しています。以下それを列挙してみましょう。 第1回 森博嗣 『すべてがFになる』 第2回 清涼院流水 『コズミック 世紀末探偵神話』 第3回 蘇部健一 『六枚のとんかつ』 第4回 乾くるみ 『Jの神話』 第5回 浦賀和宏 『記憶の果て THE END OF MEMORY』 第6回 積木鏡介 『歪んだ創世記』 第7回 新堂冬樹 『血塗られた神話』 第8回 浅暮三文 『ダブ(エ)ストン街道』 第9回 高田祟史 『QED 百人一首の呪い』 第10回 中島望 『Kの流儀 フルコンタクト・ゲーム』 第11回 高里椎奈 『銀の檻を溶かして 薬屋探偵妖綺談』 第12回 霧舎巧 『ドッペルゲンガー宮 ≪開かずの扉研究会≫流氷館へ』 第13回 殊能将之 『ハサミ男』 第14回 古処誠二 『UNKNOWN』 第15回 氷川透 『真っ暗な夜明け』 第16回 黒田研二 『ウェディングドレス』 第17回 古泉迦十 『火蛾』 第18回 石崎幸二 『日曜日の沈黙』 第19回 舞城王太郎 『煙か土か食い物 Smoke,Soil or Sacrifices』 第20回 秋月涼介 『月長石の魔犬』 第21回 佐藤友哉 『フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人』 第22回 津村巧 『DOOMSDAY ―審判の夜―』 第23回 西尾維新 『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言使い』 第24回 北山猛邦 『クロック城殺人事件』 第25回 日森恩 『それでも、警官は微笑う』 第26回 石黒耀 『死都日本』 第27回 生垣真太郎 『フレームアウト』 第28回 関田涙 『蜜の森の凍える女神』 第29回 小路幸也 『空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-townfiction』 第30回 矢野龍王 『極限推理コロシアム』 第31回 辻村深月 『冷たい校舎の時は止まる 第32回 真梨幸子 『孤虫症』 最新で32回を数えるメフィスト賞の、全体的な傾向について簡単に触れてみますと。 まずジャンルその他を拘らない結果か、ミステリSFホラー純文学と選り取り見取りの賞になっています。 次に言えるのは、この賞を知らない方の場合、少なくとも5人は名前の読み方を間違えるだろう、ということですね。 さらに、賞の性格が見事に反映されて、良くも悪くもキワモノ揃い、という評価がしばしばなされております。 4.まとめ これから32回分の受賞作品を読むとなると正直ため息が出てきたりしますが、まあそこは自業自得ということで、やってみましょう。次回からは1作ずつ取り上げて、その作品の紹介と、ワンポイント命題を取り上げて、それについて僕の意見を述べてみたいと思います。また、その作品を読んでいる段階での、僕のメフィスト賞ランキングを開催したいとも思います。毎回ランキングは更新されるので、順位の変動は著しく激しいものになるかな? ところでメフィスト賞の生みの親である京極夏彦さんの存在を無視することは、やはり失礼にあたるでしょう。そこで、次回はまず 第0回 京極夏彦 『姑獲鳥の夏』 ということで行きたいと思います。この連載、終わるのかどうか果てしなく不安ですが、何卒よろしゅうお願いします(ぺこ)。 |
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3月4日(金) | 清涼院流水 『コズミック 流』 (講談社文庫) 読了。評価:2。 延々事件のあらましが語られるだけなので、中盤ちょっと退屈した。JDCには少し興味あり。 鯨統一郎 『新・世界の七不思議』 (創元推理文庫) 読了。評価:3。 前作の方が面白かったなあ。いまいち、印象が残らない。 胸骨と脛骨が激しく痛いのですが、気のせいだということにします。 今日は雪が降りましたね。そういえば高野山でも雪に見舞われて。季節への未練が感じられて、卒業に併せてやけに暗示的です。 先日の旅行については、きっとエッセイでアップします(嘘じゃないって)とりあえず写真は面白すぎることになっているので、今度勉強会か飲み会のときにでも持って行きましょう。 勉強会といえば、サークルでは4回発表をしました。「幸福の歴史;西洋版」に始まって、「過去と歴史の違い」、「暗殺者教国」、「ハーメルンの笛吹き」、「競存通貨」…… ……あれ? 僕5回やってる? …… というわけで、卒業アルバムのランキングの誤りが早速発覚したわけですが、気付かなかったことにします。 |
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3月1日(火) 〜3月3日(木) |
サークル卒業旅行。高野山と奈良を旅してきました。 |