2月28日(月) | 京極夏彦 『姑獲鳥の夏』 (講談社文庫)再読。評価:3→5。 再読で一切色褪せない小説。寧ろ面白くもなる小説。感動です。 連載を始めていきなりですが、3日ほど更新が止まります。ちょーっと西の方に山篭り(笑) 最近つとに美術館に行きたいなあと思うときがあります。 折角歴史系サークルに入っていたのに、絵画の面白さに目覚めたのは最近なんですね。勿体無い。 ところで芸術家には二つのタイプがいるような気がします。 一つは、絵画史的に偉大な結果を残す人。 一つは、絵画史とは独立に存在感を放つ人。 実際には多かれ少なかれ影響はあるから、あくまで相対的なものでしかないですが。 例えば後者の場合、ある絵画を観て「ああ、この絵はいいなあ」などと感慨に耽る一方、前者だと「ああ、この絵画は史上こういう位置づけでここが特徴なんだなあ」と、絵画からやや離れた場所で感銘を受けるわけです。そして、美術を観る感性のない僕としては、どうしても絵画史的アプローチから美術に入っていくわけで、当然前者の方が最初に興味範囲に当たるのでして。 読書の場合はまるで逆で、歴史とか一切無視して読むのですが、この違いは何でしょう。 |
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2月27日(日) | MATRIX。 朝はプリンターと格闘、昼は喫茶店で資料と格闘。で、夜はサークルの方で追い出されてきました。 気懸かりだった卒業アルバムの方も、皆に喜んでもらえて幸いでした。これまでの4年間を噛み締めて、それはもうアルバムに歯型が残るくらい噛み締めて楽しんでいただけると嬉しいです。 僕の無茶な企画に快く(?)協力してくれた才谷上総さん、ななしのごんべさん、SHIN−Sさん、そして忙しい中プロフィール書くためだけに集まってくれた皆々様にここでひっそりと感謝を表明。それはもうひっそりと。 それでは、本人の承認も得られましたので、本卒業アルバム中、最も人気の高かった写真を以下にアップしましょう。皆様是非マイドキュメントに保存の上、壁紙に設定しましょう。そして被写体であるふどうさんに畏敬の念を。 ![]() |
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2月26日(土) | 連載「メフィスト賞を読もう!」スタート。 まずスタートを定義してください(笑) 何から何まで裏目に出る日とというものは、まああるもんです。 例え一枚の写真のために駅まで3往復し、挙句SDカードが不具合を起こして写真が現像出来なくても、僕はへこたれません。負けないぞー…… ……ということで仕切りなおして。 エッセイの方に連載「メフィスト賞を読もう!」(全33回予定)を上げておきました。 とは言え、まだ肝心の中身は置いてありません(おい) 意外に時間食うんですよね。しかもまだ一冊目読み終わってないし。てへ。 ということで、中身は更新され次第トップページか日記でお伝えします。 |
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2月25日(金) | スーパー・サイズ・ミー。 マックシェイクを片手に観たらそれは物凄くシュールだなあ、などと思いながら、観てきました話題の映画「スーパー・サイズ・ミー」。いや、今日が最後の上映日だったので何となく行ってみたんですが。 面白かった! 展開がやや早くて見逃しがちになりましたが、あちこちに細かい味付けがしてあって、それが面白かったです。最後の晩餐の模倣とか、ビッグマックだけ食べている人のジョークとか。お勧め。あ、でももうほとんど上映してないかもしれません。その場合はDVDででも。一見の価値は、あると思います。 でもあれですね。企画っていうのは、あれくらいの覚悟でやるから企画として成立するんだなあ。本を読む程度じゃ駄目ですか。何を言われようと連載しますけどね。むしろ何も言われないか。 ということで、明日より「メフィスト賞を読もう!」スタートです。全33回予定。3日に一回の更新になると思います。 |
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2月24日(木) | 久しぶりに。 大学に行ったら、受験合格発表をやっていて、少し懐かしく思いました。 思わず隣にいた友人を胴上げしてあげようかと思いましたが、「胴上げ→テレビに映る→お茶の間の人気者→議員に→学歴詐称がばれる」という某議員と同じ轍を踏んでしまう、それでは彼が可哀相だということに思い至り、やめました。 それはともかく。 サークルでちょっとした旅行に行くのだけど、その切符をまだ入手していません。 お金が無い。昔そんなドラマがありましたが、そんな理由です。 あれです、きっと今週中には購入します。無理だったら僕は居なかったことにしてください。>才谷さん それはともかく。 ライブドアとフジテレビの闘争が激化していますね。ついに法廷で争うとか。 僕は判官ビイキなので(おい)ライブドア応援してます。 そもそもね、証券取引法に違反してないなら言うことはないと。それだけです。僕は極端な意見も好きなのです。聞いている分には。スミスよりケインズ、ケインズよりハイエク、ハイエクよりリバタリアニズムが聞いている分には面白いのと同じです。 そして僕は平坦な人生を送りたいな(おい) |
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2月23日(水) | つまらない話。 大衆小説という言葉は何を指すんでしょう。 僕自身は「大衆小説? そりゃ大衆に読まれているだろう小説でしょう」ということで、本屋に並んでいる小説は押し並べて大衆小説であるという認識を持っているんですが、文学史的に言うところの「大衆小説」とは、これまた意味が違うようです。 そもそも小説とは明治期に外国から輸入されてきたものらしいのですが、その際最初に小説として定着したのが世に言う純文学的小説だそうな。その定義は、坪内逍遥曰く「人の心の内面を描くもの」ということです。じゃあそれまで日本に小説は無かったのかっていうと、なかったみたいです(小学生的文章だなあ)。江戸時代の文学というのは、勧善懲悪系の啓蒙的ストーリーで、心の内面を重視するような物語ではなかったのだとか(EX南総里見八犬伝)。 ところが、大正時代に入り小説のスキルが向上し成熟していくと、そうしたテクニックを小説外に応用しようとする動きが出る。で、対象になったのが江戸以来の勧善懲悪啓蒙ストーリー。これが通俗小説として台頭してきたようで。さらに、その通俗小説と以前の純文学的小説が混ざった中道小説も登場してみたり。 で、そうした状況を鑑みて、「これじゃいけない、小説とは心の内面を描かなければいけないんじゃあ!!」と頑張った人たちが、その内面を描く小説を「純文学」、それ以外を「大衆小説」として区分けしたのでした。 不思議なのは、なぜこの後「純文学」には研究(文学研究)が起きて、「大衆小説」を研究しようという動きが起きなかったのかってことなんです。友人曰く「文学研究は海外でやっていたから輸入した」のが文学研究の契機らしいんですが、それは文学研究発足自体の説明にはなっていないし。例えば「文化」の視座からは、大衆小説研究とかも凄く意義ありそうなんですが。かといって文化的研究がなされているというのもあまり知らないし。きっと僕が知らないだけであるんですよね? |
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2月22日(火) | 雑記。 写真屋さんの話。 最近は大きさまで適当に切った写真をさらに倍率を変えて焼き増しすることが出来るんですね。いや、ただ感心したのでそれだけです。 あるおじさんから聞いた話。 狩猟民族は、もともと出会うもの全てが敵なので、例えば他の村の人間と出会ったら、本来的には殺してしまうものだった。しかしこれでは身が持たない。そこで他者を発見したら、いち早くこちらに敵意がないことを示すために、にっこり笑うようにしたらしい。これが狩猟民族の表情筋を鍛える結果となった。だからヨーロッパの方々は、目が合うと皆さんにっこり笑うのだとか。 他方農耕民族は、別に敵も何もないので、笑う必要性がなく、従って表情筋も発達せず、だから日本人は愛想がなかったり、会釈をするときにも笑わないのだとか。 面白い話ですね。いや、それだけです。 |
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2月21日(月) | 挑戦します。 昨日その芥川賞に挑戦している友人に相談したところ、「僕は3月末までに芥川賞を制覇するよ」と自信もって仰ってたので、僕も戦うことにします。ここら辺の論理展開は良く考えると意味不明ですが無視してください。 で、どの賞にするかですが。 やっぱり足元を固めるという意味で、メフィスト賞を最初から全部行ってみようと思います。 すでに6冊読んではいるのですが、それも原点回帰ということで、再読することにします。 一連の企画はエッセイの方で随時更新ということで。ついでに賞の性格や成立過程についても、簡単に紹介。するかも。しないかも。 期限は彼同様に3月末ということで。 ……冷静に考えると結構きついんじゃないかと思うんですが、今年前半の遅れを取り戻し(なんのだろう)、4月以降の読書量減少も視野に入れて、悔いのないよう頑張ってみようかなーと思います。 ……そんな新しい企画作る前に、読書百物語を更新しろとか、お前絶対に忘れてるだろうけど日常の謎さっさと解答だせとか、BOOKはいつ更新されるんだとか、そもそも一週間の空白は何なんだとか、色んな意見が聞こえてくるような気がします。え、そもそもHP見てない?あ、っそうですか(しくしく)。まあいずれ大更新が行われる予定なので、気長に。僕が気長に。駄目ですかそうですか。 |
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2月20日(日) | 歌野晶午 『さらわれたい女』 (講談社文庫)読了。評価:2。 割と予想の範囲内の展開。いまいち驚きがなかった。 最近気になったニュース。 ・「明智小五郎VS金田一耕助」が今月26日にドラマで放送。9時より。それにしても明智小五郎がTOKIOの松岡、金田一 耕助が長瀬って。長瀬って。 ・いよいよ「姑獲鳥の夏」が今年7月に公開です。あの作品をどう映像化したのか、その辺に興味あり。つまりは野次馬根 性に基づく興味であって、特に期待しているわけ、ではなかったり、します。 ・直木賞を受賞した奥田秀朗の『空中ブランコ』がドラマ化するらしい。春頃とか。原作に興味あって、これを機に読んでみるのもいいかも。 ・江戸川乱歩の4作品がオムニバスみたいに映画化するみたいです。順に『火星運河』、『鏡地獄』、『芋虫』、『蟲』。真ん中2作しか読んだことないのは乱歩に申し訳ないっす。ところで全作品に浅野忠信が出ているのは何か理由があるんだろうか。 さて、今日は長文になるような気がします。 ところで、文学作品に与えられる賞として有名なものといえば、やはり芥川賞と直木賞でしょう。(しゃれじゃないぞ) もう少しマイナ (“マイナー”としないのはある作家さんの真似です。そしてこういう括弧書きもまた同じ作家さんの真似です。さあだーれだ?という質問に対して答えてくれる人はきっと一人もいないことをここに予言しておこう。という書き込みがどんどん空しくなっていくのはどうしてだろう。あ、今カラスが鳴いた) な賞 (そういいつつ僕自身はマイナと思っていないところがきっと性質が悪いんですな。というかこんなに括弧書きを多用しているともう僕の文脈がどういったものだったのか覚えている人はいまい。というかこの辺で皆読むのをやめているに違いないと自分で突っ込んでみるとやっぱり空しい) なら、例えば三島由紀夫賞や山本周五郎賞やメフィスト賞や「Kappa−One」とかあるわけですが (後半に行くにしたがってどんどんマイナになるのが分かります。というかやっぱり物凄い読みにくいので括弧書きは文字色を変えることにします。でもこれ以前の文字色を変える気がないのがやる気の無さです) 。賞は色々あるということです (それを言うためだけにこれだけの長文をダラダラと書いてきたんだなあと自分で呆れてみたり。そもそもこの括弧書きに意味は、あるのかしらん) 。 で。 何を考えたかというと、僕の友人に「芥川賞」を全作品読破しようと頑張っている(もうしたのかな?)人物がいまして、ちょっと彼に触発されまして。 賞と銘打つ作品を読んで制覇してみたいなーという気になりまして。 平たく言えば、どれか一つの賞を取り上げて、その受賞作一覧をぜーんぶ読んでみようかな、という企画。 実に意味もへったくれもない企画です (言ってしまった)。 あまりにリスキーな企画なので、もしかしたらやらないかもしれませんが、心の片隅にちょっとあったりします。 もしこの企画を実行する場合、問題はどの賞を取り上げるか、ということです。 まず、芥川賞はあまりに僕の嗜好とずれているし、すでに挑戦している人がいるので、今回は却下(とはいっても、芥川賞自体に興味はあるので、今までどおりつまみ食いって感じで)。 次に直木賞。エンターテインメント的作品が多く受賞するので、一番挑戦しがいがあるのですが、調べてびっくりこれは数が多い。すでに132回賞が贈られているんですねー。今年終わっちゃうかな。 僕が一番馴染みがあるのがメフィスト賞。過去31回なので31冊。妥当なラインです。しかし僕は現時点ですでに6冊読んでいて、しかも問題なのはすこぶる僕と相性の悪そうな作品が結構混じっていたりすること、しかもそれを知っていることです。なまじ知識がある分、挑戦する前から読みたくないなーという意識が働く作品があったり、なかったり。しかも絶版本があるんですねーこれが。メフィスト賞って売れなかったのかな(言ってしまった)。 「Kappa−One」は、数がまだ9冊なのです。挑戦してもいいですが、すぐに終わりそうで達成感がない、かも。 というわけで、何に挑戦しようか、これまた悩んでいます。この悩みはとてもとても深いので、きっと明日の日記もこの話題で埋められると思います。こうしてノルマは達成されていくのです。ネタです。 |
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2月19日(土) | 井上夢人 『オルファクトグラム(上)』 (講談社文庫)読了。評価:5。 単純にとても面白い。早く下巻が読みたい。 ところで僕は紅茶が大好きです。 普段一緒にいる方々はご存知のとおりの紅茶中毒です。 しかし、紅茶といってもやれアッサムだのダージリンだのと種類に五月蝿いわけでは決してなく、単に紅茶を飲むのが好きなのです。 紅茶の中でも、最近はアイス・ティーがお気に入りです。 外ではリプトンのアイスティをよく飲みます。 リプトンはミルク・レモン・アップル・マスカットなどの種類がありますが、リプトンで美味しいのはミルクティでしょうか。 午後の紅茶は、ロイヤルミルクが美味しいのですが、甘めです。甘いのが駄目な方にはあいません。以前一度だけ見た微糖の緑のやつが美味しかったのですが、人気がなかったんでしょうか、消えました。 海外に行くときは、ネスティを利用しましょう。良く分からない酸味の利いたやつが美味しいです。レモン(ライム)は普通。 ところで我が家では、アイスティは自作します。 まずリプトンの三角パックを買ってきて、お湯を入れて紅茶を作ります。このとき、普段より少し長めに時間をとり、濃くします。同様に砂糖も少し大目に入れます。それを氷を大目に入れたコップに一気に注ぎ、かき混ぜます。するとあら不思議(でもなんでもない)、アイスティの出来上がり。 アイスティ片手に優雅な午後を過ごすのが楽しみであったりします。 |
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2月18日(金) | MH、あるいは寂れるパラダイス。 健康診断のために早起きして外出。 久々に陸の孤島と呼ばれる町へ繰り出したのですが、いやはや。 ![]() 鉄道を建設する計画がバブル時にあったらしいのですが、はじけると共に無期限延長コースに入ったらしく。いまだに敷かれていません。とはいえ、バス自体はかなり緻密な網を形成しているので、不自由しないといえばしないのですが。 健康診断の後、新しく発見したブックオフへ。バスから見つけたのですが、如何せんガラガラなので閉まってんじゃなかろうかと危惧したら、3つの入り口のうち1つだけ空いていました。 そして入って感動。 おお、これは人にまだあまり荒らされていない! 思わず漁ってしまいました。 辻村美月 『冷たい校舎の時は止まる(上)』第31回メフィスト賞/黒田研二 『硝子細工のマトリョーシカ』2002年本格ミステリベスト10第5位/歌野晶午 『さらわれたい女』以前映画化/ネビル・『パイド・パイパー』敬愛する書評サイトでベタボメの4冊購入。うふふ。 その後久しぶりに地元の名物ラーメン店「介」でドラゴンラーメンを頂く。五段階の辛さから選ぶのだが、日本食に胃を馴染ませるために今日は2で。いつかチャレンジしてやる、5死亡遊戯。 |
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2月17日(木) | 携帯電話の日付。 訳あって日付をいじくっていたら、そのままになっていて、つまりは一日遅れていたのでした。この間に僕からメールを受け取った人は、きっと日付が一日ずれています。おめでとう。もとい、すいません。 といっても日付がずれてるのは僕の方なので、僕からのメールを受け取った人の携帯にどのように表示されているのか、僕から窺い知ることはできません。どうなっているんでしょうか。 というどうでもいいことで字数を稼いで、次の話題へ。今日は友人宅で作業をしたのですが、僕が買ってきたテキーラを回し飲みする企画がありました。数日前に飲んだのよりは数段階甘く、そこまで強い感じはなかったのですが、そこはテキーラ。やはり喉が少し焼ける感覚が味わえました。という尻切れトンボの文章で今日は終わるのでした。 |
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2月16日(水) | 大江健三郎 『芽むしり仔撃ち』 (新潮社文庫)読了。評価:保留。 西澤保彦 『転・送・密・室』 (講談社文庫)読了。評価:4。 ジャクリーヌ・ド・ブルワゴン 『暦の歴史』 (創元社)読了。評価:3。 更新停止中に読んだ本を含めてます。 この1週間で体重が1キロ以上落ちて、しかも真っ黒になりました。この間のことについては、気が向いたらエッセイの方にでも置いておきます。以前そう言って伊豆旅行の話を放りっぱなしにしているような気がふとしましたが、気のせいということにしておきます。 疲れかなんなのか、一日中寝ていました。本当の意味で寝ていました。だって起きたときにはドラマが始まっていましたもん。何をやっているんだろうとちょっぴり後悔。 って、こんな話をしていてもきっと全然面白くありませんね。面白い話をしましょう。 えっと。 うんと。 ……。 ……。 ふとんが、ふ―― まだ頭が働いていないようです。やめましょう。 |
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2月15日(火) | 「はい、次の方どうぞ」 「よろしくお願いします」 「こちらにお座りください。えーと、体調確認ということで」 「はい」 「それにしても君黒いね」 「はい……ちょっとスキーに行ってたもので」 「そう……それにしてはゴーグル焼けはしてないけど」 「いや、ゴーグル外して滑ってたので」 「ふーん……じゃあ血圧測るから腕捲って」 「はい」 「……腕も黒いね」 「いや、途中から暑くて腕捲ってたので」 「ふーん……じゃあ聴診するから上着脱いで」 「はい」 「……身体も黒いね」 「いや、途中から暑くて上着も脱いでたので」 「ふーん」 「はい」 「……」 「……」 「嘘でしょ」 「はい」 というわけで、HP更新を再開致します。 |
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2月7日(月) 〜2月14日(月) |
更新停止中。 | |
2月6日(日) | 内と外。 立春も過ぎ、季節はやがて春へと向かうわけです。 季節の変わり目。 人も変わります。 変わるということは、地盤を壊すことと似ています。 問題は、それが自発的なものか、それとも予想外のことか。 予想外である場合、それは往々にして漠然とした不安とかを齎します。 例えば森博嗣の『笑わない数学者』。 例えば岡嶋二人の『クラインの壺』。 視点の崩壊、現実と非現実の交錯。 揺さぶりは、ときに信じるものの喪失に繋がることも。 それを防ぐには、先に自分で足場をぶっ壊して、より堅固にしていけば良いのかもしれません。 ということで。 僕も書いててさっぱり意味が分かりませんが、アンドレ・ブルトンの言う所の「自動書記」とはこういうことを言うんだろうなあと不動のスピードで日記を綴っております。で、何が言いたいかというとですね。 管理人はしばらく行方不明になります。 ちょっと遊びます。 たぶん15日には更新できるかもしれません。 もし15日過ぎても更新が無かった場合には叱咤激励してください。 30日過ぎても更新が無かった場合には、管理人は何かに魅せられて旅立ってしまったんだと諦めてください。 60日過ぎれば、サーバーの関係できっと削除されているでしょう。ははは。 ではでは。 |
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2月5日(土) | もくもく。 と作業をこなす。12時30分から8時まで。長い長い部室作業。 以前通っていた予備校には、椅子に長いこと座り過ぎて「椎間板ヘルニア」になった御仁がいるとかいないとか噂になっていましたが、確かに椅子に座ったままだと背中が痛くなります。ごきっ。はう。 もくもく。 石田黙という画家がいることを最近知ったのですが、ミステリ作家の折原一さんは石田黙の大変なファンであるようです。ご本人のサイトは凄いことになっています(笑) もくもく。 「木蓮の涙」という歌を以前クリスマスの約束という番組で小田和正が歌っていましたが、あの高音域はカラオケでも歌えないと踏んでいます。きっと+5くらいに違いない。大都会と双肩を為す歌に違いない。 もくもく。 最近は青空に雲がちょこっと浮かぶ晴天の日が続きます。一説によれば、午後の空は人により深い青を認識させるようです。情報ソースがすでに不明なので本当かどうか定かではありませんが。 もくもく。 木曜日は晴れでした。 もくもく。 火事に……なったりしたら大変だ。 もくもく。 僕は一体何をやっているんでしょうか。 |
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2月4日(金) | 森博嗣 『工学部・水柿助教授の日常』 読了。評価:5。 爆笑。面白過ぎた。『スカイ・クロラ』でも思ったけど、意外と森さんのセンスって、僕と合うのかも。 待ちぼうけ。 夕刻、日が沈み夜の帳が辺りを支配する頃。 赤いポストに男が一人、 もたれかかって本を読む。 この人一体何をしているんだろう。 ……というわけで、手紙に切手を貼り忘れるという大失態を演じた結果、寒風吹き荒ぶ冬空のもと、外灯の明かりで本を読みながら手紙の集配のおじさんを待ち続けた僕でした。 |
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2月3日(木) | 芦原すなお 『月夜の晩に火事がいて』 (創元推理文庫)読了。評価:4。 ひさびさに面白い本を読んだ、という感じ。ミステリ的にはどうということはないけれど、芦原さんのユーモラスな方言や声出して笑いたくなるような会話など、小説としてとても面白い。お勧め。 しかし良く考えれば2月に入ってもまだ1冊。 一時期の一日一冊ペースはどこへやら。 積読本が泣いているよ。 おーいおーい。 月夜の晩に 火事がいて 水もってこーい 木兵衛さん 金玉おとして どろもぶれ ひろいにいくのは 日曜日 どうでもいいんですがこの童歌は実際にあるのかな? リズムが結構好きなんです。 |
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2月2日(水) | 静電気。 僕のよく着るセーターはどうも中のシャツとよく擦れるらしく、脱ぐだけでバリバリ音が鳴ります。あるいは僕が電気を帯同する性質なのかもしれませんが。いずれにしろ、静電気が体中に渦巻いているような状態になるわけで。結果、服を脱ぎ終えると大抵髪の毛が逆立ってます。なんか失敗したアフロみたいに立つこともあります。 で、そんな体質の僕はある日決意したわけです。 静電気から逃げてはいけない。 およそあらゆるものが電力で動く21世紀、電気の恐怖から逃げてどうするのか。ちょっと手すりが痛いからって、ちょっと扉が痛いからって、怖がっていてはいけないのではないか。所詮電気。怖いことがあろうか、いやない(反語)。 で、静電気から逃げないようにしたら。 意外にこれが平気になりまして。 相変わらず電車で降りるときに手すりを持つと静電気にしっぺを食らうのですが、全然気にしなくなりました。むしろバリバリいってる音を楽しむ余裕すら生まれてきまして。 僕には電気は効かないようです。 ……こんな僕って変ですかそうですか。 |
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2月1日(火) | 人まねをします。 青。 駄目ですか。「あなたが一言で全てを表すなんて、100万年早くってよ!」、と夏木マリばりの突っ込みを受けますかそうですか。はい、もうしません。いやきっとするかもしれないけど今日はしません。ほら、もう2行書いたし。 まあでも今日は詰まるところ青い一日でした。視界が。 |