DIARY

2004 12/1〜12/31

12月。卒論以外で30000字くらい文章を書いたに違いない月。


12月31日(金)  年を振り返る。


 ぼろぼろでした。

 ……では終われないので、もう少し振り返ってみます。
 何をした年と言えば、勉強と遁走と読書の年でした。上半期、ひたすら机に向かい、中盤、走り回り、下半期、種類を問わず本を読みまくった、そんな年。どうやら僕は今年読書数の最高記録を樹立したみたいです。冊数150くらい。アホですね。
 そういえば、HPも「BOOK」や「ESSAY」の更新が止まっておりまして。幾人かの方から「早く更新しろやボケ」という熱いエールを頂いきました。ネタはあるんです。というか僕の一番好きな作家さんもBOOKにはいないですし。ただ時間が。時間が。。。来年は早いうちにストックしておくことにします。きっと4月からはあまり時間が取れないと思うので。

 まとめます。
 他にも色々あって、つまりはぼろぼろな年でした。
 来年は社会人、のはず(おい)。どうなるのでしょうか。小学生の作文のように締めて、今年の更新を終了したいと思います。

 来年はいい年にしたいです。そして皆さん良いお年を。


12月30日(木)  年賀状を書く。


 年を経るごとに書く枚数が少なくなっていくのですが、今年はなんと7枚! 少な!
 僕の交友関係はこんなに狭いのか。はいそうです狭いんです。ではなく、多分にメールの存在が年賀状の役目を奪っている結果でしょう。
 さて、そうした世相の変化を捉え、僕の年賀状も年を経るごとに簡素化の傾向を辿りっています。昨年は紙面を文章のみで、それも400字くらいの長文で埋め尽くした記憶があります。しかも手書き。受け取った人、手紙と間違えたでしょう。 さらにさらに、一部の方には去年年賀状に代えて雑誌を贈りつけた記憶もあります。きっと迷惑だったでしょう。
 でもね、もう年賀状なんてほとんど形骸化した産物であることは否めない。なら、受け取った人が楽しくなるような、ちょっと工夫を凝らしてみたいではありませんか(多分に自己満足)

 で、今年。
 どうせ今年は7枚しか書かないんだから、折角だから凝ろうかな、と卒論そっちのけで考えまして。構想3時間、作成五分のちょっとしたビジュアル年賀状を作りました。新年の挨拶は一行しかありませんが、たぶんこんな年賀状を書くのは僕しかいまい。受け取った人の困った顔が目に浮かびます(おい)


12月29日(水) 綾辻行人 『フリークス』 (光文社文庫)読了。評価:3。
やっぱり綾辻さんは館シリーズがいいなあ。幻想味も、暗黒館の方がいい。


 年納め。友人と鍋を囲む。
 気心知れた友人との鍋は、人の素が出ていいですね。本人の了承の下、撮らせていただきました。

 劇的ビフォーアフター。今回の匠(たくみ)は、才谷上総さんです。
 日々忙しいわらさんは、どうなるのでしょうか。


        ビフォー                    アフター

                    


 すっかりご満悦のようです。

 こうやって毎年年末に鍋が出来るといいなあ、としみじみ。社会人になっても、つながりが途絶えないようにしていかなきゃいけないね。

12月28日(火) 淡坂妻夫 『しあわせの書 迷探偵ヨギ・ガンジーの心霊術』(新潮文庫)読了。評価:4。
小説としては2から3なんですよ。なんですけどね……秘密を知りたければ買ってみて!


 こんな夢を見た。
 僕は学校にいて、それはどうやら高校らしくて、だけど実際と違ってそこは共学。(実際の僕は男子校)
 で、その学校では「歌を歌いましょう」というバトル・ロワイヤルが進行中。歌わないと皆になぜかボコボコにされてしまうのだ。
 くじを引いて、順番ごとに歌う。ただし、歌はミスチル限定で、しかも人と歌が同じではいけない。必ず違う曲を歌って、しかも皆から拍手を浴びないといけない。ちなみに僕の順番は最後だった。
 きっついなーと思いつつ、ミスチルフリークの僕としてはまあ大丈夫だろう、とのんびり構えていたら。なんと、なんとですよ。
 僕の前の前の人で、現ミスチル全曲が歌われてしまったのです。
 皆良く知ってるな、じゃなくて、一体何人いるんだこのクラス。呆然とする僕を置いて船は進み、次の奴が平然と教卓の前に立つじゃないか。ちょっと待て、何を歌うつもり?
 心配する僕をよそに、そいつは普通に歌いだす。タイトルは「奇想天外」。奇想天外?
 で、見事に熱唱。クラス中からの拍手を浴びて、僕にマイクを渡す。呆気にとられる僕に一言。

  「やったな、最新アルバムの『DJ』収録曲がいっぱい残ってて」

 ここで眼が覚めました。



 というわけで、予告します。
 きっと次のミスチルのアルバムタイトルは「DJ」、その一曲目は「奇想天外」です。間違いない。

 あー、DVDが欲しい。。。。

12月27日(月)  よく言われることだけど、数多ある才能の中で、一番大切なのは「続ける才能」だと思う。
 どんな状態になろうとも、どんな陰口を叩かれようとも、笑って続けられた人は、最も優れた才能を持っている。そしてそれは、どんな人にも機会だけは与えられる才能。発揮できるかどうか、それが問われる類の。努力次第で誰でも出来るけど、だから一番難しい類の。

 というわけで、卒論が進まず立ったり座ったりを繰り返している僕ですが、取り敢えず部屋からは出ないように頑張ってます。。。

12月26日(日) 米沢穂信 『愚者のエンドロール』 (角川文庫)読了。評価:4。
人をして「佳作の作家」と言われる作家さんだけど、これは面白い。氷菓より面白かった。


                  
 双子。


12月25日(土)


有栖川有栖 「モロッコ水晶の謎」 (メフィスト)読了。評価:4。
ビバ立ち読み。これが文庫化されるのはあと何年後だろうか。


 今日の夕刊に、「モルフォ・ブルー」発色の謎について書いてあった。
 モルフォ・ブルーとは、左の写真のように金属光沢のある青色のことだそうです。
 クジャクとかタマムシの羽とかも同じだそうで。
 ところでこれ青い色素ではないのです。
 じゃ何かというと、それが「構造色」というやつらしく。極小の構造を与えてやると、光がそこを通る過程で干渉・回折・散乱などが起こり、そこに「色」が生まれるのだそうです。例えば左の「モルフォ・ブルー」は羽が本棚の欄干みたいになっていて、そこを光が通ると青く見えるらしい。この構造をちょっといじってやれば、赤くなったりするようです。例えばCDの裏を光に当てると虹色になったりしますが、それも構造色の一種だとか。

…………早速モルフォ・ブルーがトリックに使えないだろうかと考えた僕はアホですかそうですか。


12月24日(金) 三津田信三 『シェルター 終末の殺人』 (東京創元社)読了。評価:3。
動機は、いい。だけど、オチが。正直この手のパターンは飽きた(笑) それにしてもこのミステリ・フロンティアの装丁は格好いい。


 今月はもう本を買わないことを宣言していたのですが、ふと本屋に寄りまして、そこで僕の心を捉えて離さない青い本がありまして、今日はクリスマスイブだしプレゼント買わなきゃねっていう論理展開に成功しまして、
 買っちゃいました。えへ。
 というわけで石持浅海『BG、あるいは死せるカイニス』(東京創元社)購入。今年の裏ベスト1だそうです。


 そういえば今日テレビで「ラピュタ」が映ってて気付いたんですが、僕まだ「ハウル」観てないんですよね。色々仕事してたら、気がついたら出遅れた感じ。かといって年末年始の混む時期もなあ。そのくせ新聞の人から「ハウルの動く城展」の無料チケットを無駄にもらったりして。しかも1月10日まで。。。どうしようこれ。

12月23日(木)  本棚に本を一通り詰め終わったので、写真に撮ってみた。
……思わず写真データを消してしまったのは何でだろう。


 何だかんだで、多分人生で今年が一番本を買った年だと思います。
 ミステリブームが訪れてしまったのがいけないんです。
 悪いのは綾辻です。
 ええ、もうビシッと言ってやらなきゃいけません。
 綾辻さん、早く新作書いてください(爆)

 ですが、誤解があるようなのですが、僕は決してミステリマニアではありません
ありません。本を読むのは確かですが、それはミステリだけじゃありません。証拠もあります。僕は去年3冊くらいしかミステリ読んでません。今年は偶々綾辻さんが(以下略)
 で、良く考えれば去年僕が一番何読んでたって経済の本なんですね。
毎年僕は頭が劣化しているようです。。。

12月22日(水) 西尾維新 『クビキリサイクル』 (講談社ノベルス)読了。評価:2。
ミステリとしては3。キャラが1。ちょっとね。やっぱり造詣が真賀田四季には敵わない。


 昨日今日と6人の方に小説を読んでもらった。これで人。珍説奇説出て面白いけど、まだ誰も犯人を当ててないのがちょっと嬉しい(一人は答え教えてたので正確には8人か)。
 それにしても相変わらず2人の登場人物が犯人候補の筆頭に挙げられてます。狙い通り。でもうち一人はまだ読んでもらってないのですが。よって了承とってないのですが。大丈夫かな。
 もし読みたい方がいらっしゃれば、もう少し引っ張る(笑)予定なので連絡ください。


 今日は今年度最後の授業。ゼミは無かったので3限を受けに行く。
思えばもう年の暮れなんですね。これからクリスマス、大晦日、正月と行事が続いていくわけですが……暇だ(笑)
つまり卒論やれってことですね。

12月21日(火) 結局朝5時まで編集。
その後3時間強睡眠。
おにぎりを頬張り、再び9時から編集再開。
昼、高校の先生にラーメンをご馳走になる。
母校の食堂のレベルが僕らの在学時の3百倍くらいになっていてショックを受ける。
その後5時半までまた編集。
帰宅後、完全に沈没。
この二日間でワードのスキルが3級くらい上がった気がします。

12月20日(月)
編集合宿中。世界が揺れてます。

12月19日(日) 舞城王太郎 『煙か土か食い物 Smoke,Soil or Sacrifices』 (講談社文庫)読了。評価:5。
スピード感、独特のリズム。これがMaijoか。たぶん僕はこの人にはまる気がする。


 明日からは魔の編集合宿。僕の体力は持つのだろうか。そしてそんなことをしている暇もあるのだろうか。

12月18日(土)

 師走は人を走らせる。
 多分大学という場所も例外ではなくて。
 日が沈むのが早いこの季節、太陽を追いかけるように足早に人は通り過ぎていく。
 だから忙しない人は「それ」に気付いてもただ見やるだけ。無関心。
 ちょっと好奇心のある人は歩調を緩める。でもやはり首を捻るだけで、「それ」に触ろうとはしない。
 暇を持て余している人は足を止める。中には写メールで撮る者もいるけど、それでも「それ」には触らない。
 つまり、正体不明のものに、得てして人は触らない。
 こうして冬の夕刻、寒さで使われるはずのないベンチには、ポツンと手袋の片方が置かれている。
 きっと誰も触らない。そう、あの人以外は。
 夜の大学。
 もうコート無しでは歩けない、寒風吹き荒ぶ校舎の片隅で。
 きっとその時間、あの人はそこを歩く。
 居残りの学生はいないか。届けるべき相手はいないか。
 地味だけど大切な仕事を、きっとあの人は黙々とこなす。
 それがあの人の仕事だからだ。
 12月24日。聖夜。
 きっとあの人はそこを歩き。
 そして気付くだろう。手袋の片方に。それが意味することに。
 これはフィンランドのあの人に向けた、壮大な実験だ。
 あるいは、神をも恐れぬ運命への挑戦だ。
 ずっと疑問だった。
 手袋で、代替はきくのだろうか。
 サンタクロース様へ。
 ――靴下でなくても、プレゼントは届きますか?



 才谷上総さんへ。
 つまり事件の真相とはこういうことです(笑)


12月17日(金) 本棚が家に届く。本を詰めながら、その冊数に愕然とする。


 今日は例の実名ミステリを3人の人に読んでもらって、犯人を考えてもらいました。
 いきなり当てられたらどうしようと、少し緊張。うん、みんないい感じに騙されてるね。
 犯人予想は、ある二人の人に票が集まってます。一人は、言わずもがな。


 やるだけじゃ意味が無い、てな言葉がある。
 やらなきゃ始まらない、てな言葉もある。
 たぶんより自分に厳しくてしっかりした人は前者の、
 相対的にちょっと弱い人は後者の言葉が響くんじゃないでしょうか。もち推測ですが。で、
 僕は無論後者に当たるわけですが
 そんな駄目駄目な僕はやっぱり、取り敢えずやらなきゃ始まんない、って方が分かりやすい。
 例えばエッセイなり論文なり文章を書いていて思うのは、書き出してみなきゃ全く出来ないってこと。
 物理的な意味じゃなくて、何か十分にアイディアを練って練って練りまくってから書き出すよりも、
 全然アイディアないのに取り敢えず書き出した方が、結果的にいい文章が出来ることが多い。
 ということで。
 そろそろ本気で卒論を書こうかなあと思います。(今まで何やってたとか言わないでください)
 取り敢えず1万字は去年溜めてた分があって書いてあるんだけど、あと2〜3万字。ファイト。
 年内には終わらせます。勿論、最後は自分の納得のいく物を提出するつもりです。

12月16日(木) 石崎幸二 『あなたがいない島』 (講談社ノベルス)読了。評価:2。
設定、発想は面白い。惜しむらくは、この人絶望的に小説が下手だ。


 旅行って、意外とプランを立てるときが楽しい。
 もちろん行っている時が一番楽しいんだけど、計画を練ったり何処行こうかボーっと考えたりするのも、非常に楽しい一時だ。ガイドブックを眺めているだけってのも、行く気があるなら楽しい。
 そうやって無い頭をこねくり回して立てた計画(これは杜撰でもいい)に則って、いざ旅行に行ったときのことを考えると、興奮してしまうからかもしれない。



 問題はお金だ。

12月15日(水) 浦賀和宏 『眠りの牢獄』 (講談社ノベルス)読了。評価:3。
自分がいかに擦れた読者になっていたかを思い知らされた。

 朝起き掛けに右手を打ちつけて出血。
 荷物を鞄に詰めるときに紙で左手を切って出血。
 朝食を食べるときに唇が切れて出血。
 校正した原稿を提出しにポストに行ったら集配時間直後で喀血。
 ホラー映画のような一日でした。



 今年最後のゼミ。
 年の瀬に思うのは、みんな何て勝手なテーマで卒論やってんだ、ということ。

 かく云う私は「奴隷制を契約理論の観点から数学的に理論的に考察する」とかいう、誰が読むんだいや先生すら読むのか甚だ疑問だ的テーマを選んでいるのですが、いえいえ私なんか甘いものです。


  私立と公立、親はどちらの中高に子供を入れるべきか。
  タバコの喫煙者をいかに減らすか。
  結婚を分析。いかに結婚するか。


 待って、みんなこのゼミは理論経済学のゼミだって分かってる?
 そして僕も分かっているのか?

12月14日(火) 麻耶雄嵩 『』 (幻冬舎文庫)読了。評価:4。
うん、走り回った甲斐はあった。

 内定者飲み。お金が無い。

 本の校正バイトをやる。200ページあまりで、バイト代は8000円? かな?
 これが中々にきついのです。「読む」と校正出来ないし、「見る」と中身の不整合性に気が付かない。あと、ささやかな発見だけど、人はやっぱり長文を書くと場所場所で言葉が漢字になったり平仮名になったりするらしい。自分の卒論もひどいかも。調べなきゃ(汗)

12月13日(月)  「月曜組曲」を見る。小田和正がトーク&ライブをする歌番組。
 実は小田君は僕の先輩で、しかも生ライブも観たことがある(ここ自慢)のです。
 彼が歌うとどうしてどんな曲も良い歌に聞こえるんだろう。とりあえずあの年齢であの歌唱力に脱帽。


 彼の歌で一番好きな歌詞。
 

         空が高すぎる

              たヾそれだけで

                    言葉を失くして

                         立ちつくした日々


 涙が出ます。

12月12日(日) 缶詰編集会議第2弾。

朝9時〜夜8時という有り得ない編集作業。休憩ほぼ無し。11時間って。
というわけで、あまりに視界が霞むため、日記が書けません。書きたいことはあったんだけど、また明日にしまふ。

そして良く考えたら私今日徹夜でした。何やってんだ僕。卒論は。

12月11日(土) ポール・アルテ『第四の扉』(早川書房)読了。評価:1。
うーん。同じネタでも、もっと別の方法があったような。良くも悪くもちょっと古い気が。


横浜Fマリノスが勝ちました。ばんざーい。
ベイスターズがボロボロだった今年、マリノスに期待していたんだけど、やってくれました。
監督は浦和の方がお気に入りでしたが(笑)


そういえば最近Jリーグをあまり見てなかった。
小野とか中田とか居た頃は少し見てたんだけど、今はもっぱら海外です。
チャンピオンズリーグの結果で一喜一憂しています。
お勧めは何と言ってもバルサ。
ロナウジーニョ加入以来えらく強くなってしまったこのチーム。
選手もユニフォームも格好いいです。

ちなみに僕のお勧め選手はプジョルです。全然賛同えられないのは心外です。

12月10日(金)  昨日お蔵入りを宣言したミステリですが、複数人の方から読んでみたいとの声を頂きました。いいんですか、つまらないこと請け合いですよ? ということで、ネットじゃまずいので、直接手渡しでお渡ししたいと思います。興味ある方は言ってください。しつこいですが、内容は保証しません(笑) 読んだあと怒らないでください(笑) ちなみに、犯人当て小説となっております。解答編が無いバージョンを渡すので、犯人を当ててみてください。


 生協で予約しっぱなしだった本を引き取りにいきました。
 実は大変に興味深い本でありまして。まず作者はミステリ界の大御所、ミステリを読んだことある者なら知らぬ者などいない泡坂妻夫氏。そして本自体に仕掛けられた壮大な罠!!! とくれば期待しないわけにはいかないじゃないですか。
 で、生協のおじさんに本をお願いしたら。
 これを手渡されました。

      


          ん?





生協に行ったのは昼の混み盛りだったのですが。

物凄い周囲の視線が痛かったです。


12月9日(木) 某サークル(つまりここを訪れる大多数の人が所属しているサークル)を舞台にしたミステリを悪ふざけで書いてみたのですが、良く考えたらみんな実名で出てくるのでHPにアップ出来ませんでした。よってお蔵入り(泣)


 『このミステリはすごい2005年度版』を本屋で立ち読み (欲しがりません、年明けまでは) したのですが、「本ミス」ベスト3が1位、7位、11位と散ばっていたのが意外でした。両ダブル1位の『生首に聞いてみろ』は拍手ですが、『暗黒館の殺人』が7位か。そして『』は11位か。。。暗黒館は、確かに館シリーズを読んでない人にはちょっと面白さ半減なところはあったけど、螢はこれは驚愕の作品だと思うんだけど。やっぱり麻耶雄嵩は癖が強すぎるのか。
 噂に聞いていた『水の迷宮』や『アルファベット・パズラーズ』が低いランクなのも意外です。『キマイラの新しい城』は15(?)位辺り。まあ頷ける(笑)
 伊坂幸太郎は思いっきりブレイクしている模様。うーんでも単行本で買うには気が乗らない。早く文庫にならないかなあ。。。海外1位の『荊の城』は来年まず読まなきゃいけませんね。


12月8日(水) エリザベス・フェラーズ『猿来たりなば』(創元推理文庫)読了。評価:3。
チンパンジー殺害事件。決して大仕掛けでない、むしろ地味な話だけど、それだけに最後の真相には膝を打った。


亡びてしまつたのは 僕の心であつたろうか
亡びてしまつたのは 僕の夢であつたろうか

記憶といふものが もうまるでない
往来を歩きながら めまひがするやう

何ももう要求がないといふことは もう生きてゐては悪いといふことのやうな気がする
それかと云つて生きてゐたくはある それかと云つて劫に死にたくなんぞはない

あゝそれにしても
諸君はなんとか云つてたものだ
僕はボンヤリ思ひ出す
諸君は実に何かかか云ってゐたつけ

                                           (昏睡)

という詩が最近お気に入り。

12月7日(火)
 お風呂の中で本を読む習慣がある。
 浴槽に湯を張って、
 半身浴で、
 首だけだしてフタをして、
 湯気を出さないようにして、
 フタの上にタオルを敷き、
 その上に本を置いて読む。

 時々のぼせます(汗)

12月6日(月) 麻耶雄嵩『』(幻冬舎)読了。評価:5。
これは。やられた。強烈だ。そして救いようが無い。


 先日の問題の答えは、8÷(3−8÷3)=24 でした。


 大学で、友人の、心理学実験の被験者を体験しました。目撃証言に関する記憶実験でありまして。
 これが面白かった。
 何と言うのかな、ミステリで最後に「そうだったのか!」と一本背負いを食らわされるのと同じ感覚。こんなに面白い経験をさせてもらって、誘ってくれた友人、サンクスです。
 
ちなみに、男性の方、被験者として募集中です。
 興味のある方、僕まで連絡ください。仲介します。

多くは語りません、試してみてください。面白いですよ。ちょっとした良い物ももらえますよー。


12月5日(日)  良く考えたら日記のネタが無いとき用に僕のミステリな日常を用意したんでした。
 あ、でもあれ文章打つのに意外に時間かかるんですよー。(言い訳)
 なので今日は番外編を。


僕のミステリな日常。番外編。

 僕のミステリな日常。を連載して早2週間。
 意外にも一部の方から反響がありまして。どうも。ぺこり。
 さて、そんな方の中の一人から、こんなメールを受け取りました。


タイトル : 僕のミステリな日常
文面 : 図書館の窓から、ふと外を見ると、自動車教習所の教習車が止めてあった。
 まさか大学の構内が教習コースに入っているはずないし、誰かがパクったのか? しかしどうやって。
 とゆーかその場合うちの学生のモラルは……。



 
どうですか、この魅力的な謎。
 あるはずの無い物があるはずの無い所にある。これぞミステリ、日常の謎。北村薫派向け。 さて、不適 (不敵ではないことに注意) にもこの方は僕に挑戦状を送ってきたわけです。いや、そう僕が勝手に受け取ったわけで。はい、速攻で返信しましたさ。以下僕の推理。


推理1
 さて皆さん、教習所の車の特徴とは何でしょう? そうです、素人が運転しても誰からも文句を言われないということです! 若葉マークを付けた車はタクシーから苛められること必須ですが、教習車ならどれだけヘタクソな運転をしても、「やれやれ初心者か」、と暖かい目で見守られるだけ。そう、これは運転が絶望的に下手な教授が、皆に苛められないように政治力を使って教習所から買い取った物だったのです!

 ……えっと、今読み返すとアホさ加減全開の文章ですね。

推理2
 教習車を運転している学生が、何らかの急用が出来たために偶々大学に立ち寄っただけ。


 ……はい、味も素っ気もない推理です。


 てな返信を送ったら、さらに向こうからメールが。

 1はともかく、2は無理。学生の方に急用があったとしたら、自動車学校の教官が車の側に残るはずだから。

 はう。手厳しい。でもその通り。てか情報隠匿はアンフェアだぞー。

 やはり僕としては、盗難説を推したい。あまり人目につかない場所に一時的に駐車し、今日の深夜にでもペンキを塗り替え、ナンバーを外して、平然と町中を走るようになるのだろう。

 なるほど。それが一番ありそうですよね。やっぱり。でもその場合大学のモラルって……。

12月4日(土) 爆睡。


日記のネタが無い。

ネタが無いことをネタにするようになるとお終いです。

えっと。

今夜は嵐ですね。

あ、ESSAYにカラスアップしました。
ちょっと壁紙変えてみました。見やすいか見にくいか、もし読んだという奇特な方いらっしゃれば、意見お願いします。

あと、微妙にHPを一部ソースレベルで改善しました。いや、かえって悪くなった箇所もあるようですが……。

12月3日(金)  帰還。

 ひっじょーに楽しかったです! しかし、ちょっと疲労で眠りが僕を誘うので、今日は取り急ぎ箇条書きで失礼します。

・ 明日明後日でESSAYを怒涛の勢いで更新する予定。なので伊豆の話はそちらで失礼します。

・ 先日のクイズ、現在正解者は1名。僕の想像を超えるエレガントかつトリッキーな答えに脱帽。しかし本来の正解がまだ出てませーん。なので、あと数日だけ出題。

・ 足が痛い。

12月2日(木)

 トケルカナ?
島田荘司『漱石と倫敦ミイラ殺人事件』(光文社文庫)読了。評価:3。
夏目漱石とシャーロック・ホームズが出会っていたら、という話。お腹が痛くなるほど笑えます。


  えーと、今日明日僕はきっと伊豆を走っている予定です。なので更新が出来ません。
 なので、朝の内に算数の問題でも一つ。

 「8が二つ、3が二つ、計四つの数字がある。どんな順番でもいいから、これらを全部使って、足したり、引いたり、掛けたり、割ったりして、答えを24にしてね」

 ルート使っちゃ駄目ですよー。分かった人はBBSやメールで名乗りを上げてください。
帰って来たら、とんでもなくすんばらしいお土産をプレゼント。

12月1日(水) 米沢穂信『氷菓』(角川文庫)読了。評価:3。
書評サイトで評判高かったので読んでみた。切れる癖にほんわかした文章が心地よい。


 師走。
 ESSAYでアップした中国旅行が9月のことなので、あれから約3ヶ月経った計算になります。
 早い、早すぎるよ。
 3ヶ月も経った実感が全くなく、つい3週間ぐらい前のことに思えてなりません。 このままの感覚だと、3週間経ったかな、と思う頃には僕は卒業です。 しくしく。

 ちょっと大学生活を振り返ってみれば、随分駆け足だった印象があります。 まるでサークルに入ったことが昨日のよう(と少し感慨深げに思ってみる)。 もっと走ることが出来たんじゃないかという後悔と、十分活力あったんじゃないかという慰めと種々入り混じった感慨なわけですが、やはりそうした疑問が出るあたり、走り足りなかったのかな。 そう思って今全速で走っているのですが、夢には中々追いつけません。 
 個人的には、人間として成長の見られない自分に凹。 周りに迷惑かけてばっかです。 もうバンプの「ベンチとコーヒー」が頭の中流れっ放しです。 自虐気分を追い払うためにも、やはり走らなきゃいかんわけです。 

 というわけで、明日はちょっと伊豆の方を走ってくることにします。。。


               

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